もしも動物がいなくなったら?ー私のイモムシ記録から、生態系の崩れで起こることー

言うなれば、絶滅させると見返りが己に返ってくるんじゃないかしら?の件

 

こいつ、こんな長いタイトル書いて頭おかしいんじゃないの?と思ったかもしれませんが、今の流行は長文タイトルなので、流行にのっかってみました(笑)

今回も雑談チックに行きます。

前回のもしも、植物が消えたら?の続きです。

(笑っている場合でもないし、笑う話題でもないが・・・)

 

 

私の実体験を話しますと、私の温暖化対策用に育てていたミカンの木(何でも良かった。その辺のタネ)にある日、アゲハ蝶のイモムシが出現したので、私はイモムシを育てることにしました。

青いイモムシにはたくさんの天敵がいます。肉食のカマキリ、クモなどの虫たち、アシナガバチが代表格で、そのほか、寄生する寄生蜂多数。

 

これから守ろうと私は柑橘系の木をあちこち寄せたり、隠したりしました。

 

結果、どうなったかと言うと、
・天敵(寄生蜂、カマキリ、アシナガバチ)にほとんどやられた
・蛹になったが、さんざん蛹も寄生(アシナガコバチ)された


数か月で産卵があちこちされ、百匹ほどいたものが、わずか一匹か二匹しか、蝶になれなかった。

でも、一、二匹はまあ、守れたのですね。羽化して飛んで行きました。

 

そして、どうなったかと言うと、柑橘系の木は、ぼろぼろ、病気になりました。葉がまだら状になり、黄色く・・・

 


結局、イモムシが大勢いる中、一匹が成虫になるまで、人が頑張り続け、人の手を入れ、守った結果、ミカンの木はぼろぼろになったのです。
温暖化対策の木にはならなくなりました。

(つまり私は、ある一匹の動物を消したのです。アシナガバチというイモムシの天敵を遠ざけた。これがもしも、動物がいなくなったら?の動物のこと、今回の主役です)

 

私も生態系ネットワークだの、自然再興だの、絶滅0と言ってますが、つまり、これと同じことが、生態系の回復を目指した結果、あるかもしれないと言うことです。

たった一匹。たった一匹を羽化させただけで、木を一本役に立たなくさせたのです。

益虫と呼ばれるアシナガバチ。私にとっては天敵でしたが、こいつらの本物の働きバチ、益虫でした。

 

正常な木は、アシナガバチのような虫がいるから、正常に保たれているのです。

 

つまり、森の木というのは、こうした益虫らがいるから、正常にもこもこと青々としているわけです。

 

捕食者を絶やしただけで、木が枯れる。
そういう現実、それが自然の摂理の真実なのだと、この世の真理、真の姿なのだと思いました。

 

 

日本もオオカミを人間のために駆除し、絶滅させたその結果、どうなったか?


今や、イノシシやシカが害獣と呼ばれながら、毎年合計100万匹以上駆除される現実です。

まさに、今、日本で繰り広げられている地獄絵図が、これでしょう。

 

私がアゲハ蝶を育て、アシナガバチ追い出した結果のように、こうした生態系が崩れが、日本各地で起きています。

 

松枯れ。
松を植えすぎた結果、マツクイムシが跋扈するようになったもの。


ナラ枯れ。
これも里山で木材として使うコナラなどの木を植えすぎたせい。

 

こうした生態系の崩壊は、何が悪いって、こうした見返りが起こるからです。

農作物も、果物も、水をためる森も。
木を枯らす、その他、農作物を枯らす、保安林を枯らす等、返ってくることは何があるか・・・

 

たった少しの食物連鎖を滞らせただけだったのに、木を枯らせた私です。

何かが欠けただけで、こうなるのが現実です。

 

要するに、生態系の一か所でも増やしたり、削除したりしたら、食物連鎖の中で複雑に絡み合う網目は乱れたりするとうわけです。

 

私がイモムシを育てたように、人が入り、頑張りすぎ、手を加えてしまうと、木が枯れたり、どこかに弊害が見返りとなって出る・・・

 

アシナガバチやカマキリが食うイモムシも病気だったり、寄生蜂にやられているものだったりして、食われたほうが健全でした。

捕食者がいる、食物連鎖があるということは、非常によく出来ているのです。

 

ですので、ビオトープネットワークの構築でも生態系の回復でも、人が手をかけて行うものは、注意を要することと思います。

やはり、陸上もあちこち、いろいろとつながっているのです。

 

おそらく、トキやコウノトリが入ることで、痛んだ生態系は再生するわけで、今より良くなるはずなので、日本全土が改善していく・・・はずです。そうなって欲しいです。

 

 

と、今回は動物がいなくなったら?という雑談から、
ー私のイモムシ記録から、生態系の崩れで起こることー
絶滅させると見返りが己に返ってくること

等を書きました。

動物というか、アシナガバチが消えたらで、全部ではなく、ある一部が欠けたらという話でしたが。

 

ちなみに、動物がいなくなったら?

・花粉が媒介されない

・腐葉土の分解者がいなくなる

とざっとまとめただけですが、などで、前回記事 この世界から、植物が消えたら?と結局、同じ答えになります・・・

 

・動物は大事

動物も大事なのです。ぜんぶつながっているのです。

 

動物は大事。

植物は大事。

ということなのです。つまり。

大事なので二度言いました。今後も何かと言うかもしれません。

 

アゲハ蝶。私が育てた一匹だけでも、何が起こるか分からない。自然はそんな世界だと思います。

でもやっぱり、可愛い、綺麗だなあ。キアゲハ。(イモムシも好きなのですが、虫の好き嫌いがあると思うので写真は避けました)

 

 

松枯れ。

何かを育てた。何かの人の手が加わったせいで、未来に被害が出る等、こうならないようにしたいです。

 

ナラ枯れ。

人の行いがどのようなところまで影響するか、それは意外なところに出る。こうならないようにしたい。

全ての写真は写真ACより。

 

今回も雑談チックに書いてみました。

 

これは私的には面白い(イモムシ)話だったので、またどこかで必要があったら書きたいと思います(笑)

あ、私の好きな動物は一番は、猫ですから。だから、猫と同じ系列の四本足のもふっとした動物がぜんぶ好きです。

 


時々また、雑談のような話題を書いていきたいと思います。