ちょっと報道で出たワカケホンセイインコ。
ネット検索で見たら、自分の地域のエリアまで迫っていました・・・(げっ)
どういう鳥なのか?
環境省
正式名称:我が国の生態系等に被害を及ぼすおそれのある外来種リスト
全合計429種のうち、総合対策外来種(総合的に対策が必要な外来種)310種内の一つ「その他、総合対策外来種」
この鳥は日本に3000羽ぐらいまで増えています。
ということで、
どのような鳥か、ネットでは情報が少ないので、私が例によって、また、アクセスポイントとして、海外の情報を置いてみました。
アメリカ カリフォルニア
カリフォルニア大学農業と天然資源 HPより
カリフォルニアのワカケホンセイインコ:定着個体数と深刻な農業上の脅威の可能性
2020年 シールズ、アーロン・B.クラグ、ページE。ブライアン・M・クルーバー;シアーズ、シェーン R.
アメリカ農務省・野生動物サービス、国立野生生物研究センター、コロラド州フォートコリンズ より
こちらの報告書では、農作物に被害があること、人間の建物近くにねぐらを作り、騒音や糞便の蓄積、病気の伝染、鳴き声の騒音、侵入植物の蔓延の懸念などのことが書かれています。
特にアーモンド。アーモンドはカリフォルニアの農作物の三番目の収入源で、52億の農作物への被害額の想定値は、年間735000ドル(日本円1億470万円!)と、想定されています。
0,1%の被害なんてわずかなんて思っても、下の分母がでかかったら被害額もでかくなります。
カリフォルニアは事態を鑑み、対策方法などをまとめられています。現在2000羽より少ないぐらいになっています。
アメリカ
アメリカ農務省 動植物健康検査サービス
野生動物サービス 野生動物被害管理テクニカルシリーズ
Rose-Ringed Parakeets(ワカケホンセイインコ)より
こちらでも、農業に重大な被害をもたらし、在来生物と競合や破壊があること、人間のインフラの近くにねぐらが出来てしまうことにより、人間への健康への懸念と安全性、航空機との衝突、病気伝染、糞便の蓄積、および騒音がある等が書かれています。
ハワイ
ハワイの土地天然資源省
森林野生動物課 より
こちらでも農作物に被害があることが訴えられており、こちらでは食害から作物を守るため、防除しています
イギリス ケント大学
こちらでは、希少で脆弱なコウモリにとって代わったこと、が書かれています
この関連のツイッターで、
「外来種のオウムはヨーロッパの生物多様性、国民、経済にさまざまな影響を与えています」
が投降されており、
食料や繁殖地を巡って在来種と競合する可能性があるため、深刻な問題があることが載っています。
但し、
来てすぐに甚大な被害を与えるとか、いることで、必ず多大な被害を与えるとは言い難いとは言っています。
しかし、被害を最小限に抑えるためには、侵入と蔓延を防止すべきであり。その方法はまだ研究せねばならないと。
イギリスでは科学者たちが警鐘を鳴らし、殺処分も考えられているのですが、動物保護団体が反対しているようです。
ただ、要監視であり、EU全体に目を光らせる監視センターが出来ています。
ニュージーランド
ここは大航海時代に持ち込まれた外来種で、多くが絶滅の危機にあります。
これも、在来種との競合、農作物への被害により、法律で放鳥するのは禁止。
捕獲もして駆除しており、今はほんのわずかしかいません。
オーストラリアも数百程度。
この鳥、中国は12,韓国は0です。
(カワウソがいる韓国。あらためて、韓国は雄大で、廃れてない自然が保たれていると思われますね)
以上、これらに共通して言えるのは、農作物被害、在来種との競合や破壊、都市内での不衛生な糞便蓄積、オウム病などの病気の伝染、騒音など、ですね。
とくにトウモロコシ、ヒマワリ、アーモンド、ナッツなどの種子、果樹園の果樹を食べるので、農業被害鳥とされています。
日本では情報が少ないので、本来、知る権利として知っておいたほうがいい情報を並べてみました。
私も日本の鳥と競合しているように思います。
本来そこにいるべきはずだった、年月が来て来るべきだった在来種の棲家を奪っていると、考えられますね。
日本なら、スズメ、ムクドリ、シジュウカラなどは、木の毛虫などを食べてくれる益鳥、共生の種の面があります。
しかし、外来種インコでは、トウモロコシなどの穀物、ドングリ、果実、花を食べます。
都市部では毛虫が増えていませんかね。そこへ殺虫剤を撒いたりすると、さらに二重の損失になります。
日本を思うととくに心配なのは、コウモリと入れ替わってしまうことですね。日本のコウモリは風前の灯です。
また、空洞を奪ってしまうことで、日本で空洞や木の洞を利用する鳥たち、ムササビ、モモンガ、シジュウカラやヤマガラなどが減少するのなら、多大な痛手です。
地元の在来種のスズメはもっと増えてもらっても構いません。
その他の在来種の鳥たちも、あのムクドリでさえ減っており、その他も見慣れた鳥たちが減少しています。
ここに気候変動の波が来て、外来種がもっと増えると言われています。
その分広がりがない在来種は、場の数が減ります。
数が少ないとその種ってのは、いずれ絶滅する運命を辿ります。
日本ではその地域の御神体として神聖視された山、また山岳信仰があり、たとえば、奈良の三輪山など、平安時代から崇められ祀られた山々があり、地元の人々はとても信仰しています。
そこがオウムの棲家になってしまい、ドングリが食われ、在来種の営巣地が奪われ、その子供うめなくなり、子孫が住まなくなってしまえば・・・悲しいですね。
私の地域にも山岳信仰の山があり、そこに外来種の巣窟となってしまうのは、とても悲しいことです。
その他、いろいろな行動が報告されています。
ただ、農作物の被害、人間関係で言えば、カミツキガメみたいに、今すぐ甚大な被害が出るというものではなく、あるかもしれないってことで、怖いような存在ではないと言われているのは、私も思います。
しかし、カミツキガメにしてもインコにしても、やはりどちらも日本の本来の場を、奪っていることに変わりありません。
冷静に対策をしていけばいいと思います。
しかし、千葉県はキョンだのアライグマだの、カミツキガメだのこのインコがいたり・・・千葉県の自然の荒廃がしのばれます。
