幼稚園の頃かな

TVで「穢れなき悪戯」という
イタリア映画を見たんだ

白黒で外国の話だし、良くわからない
幼稚園がカトリックで
イエス様が身近だったからかな

ものすごく惹かれて
多分ひとりで観ていた



修道院の前に捨てられた赤子のマルセリーノを
12人の修道士たちが育てる

5歳に成長したマルセリーノ
天真爛漫なマルセリーノ
悪戯好きのマルセリーノ
修道士たちはマルセリーノが可愛くて仕方ない


ある日マルセリーノは
修道院の屋根裏で
磔にされた
イエスキリストを見つける

マルセリーノはキリストに話しかけるの

「お腹空いてるの?」

マルセリーノは台所からパンをくすねて
イエスキリストに差し出す

奇跡が起きる

イエスキリストは
磔にされた手をマルセリーノの方へ伸ばして
パンを受け取るのだ


マルセリーノは毎日屋根裏へパンを運び
キリストと話をした


そしてある日
マルセリーノを探していた修道士は
屋根裏部屋を覗いて驚愕する


微笑みを浮かべて横たわるマルセリーノ
天に召されたのだ



その映画を観て
私は心から思ったの


「マルセリーノになりたい」って


子どもなのに
どうしようもない孤独感を
感じていた

両親の間に寝ていても
襲ってくる何かがいて怖かった

誰にもわかってもらえないと
諦めていた


今ならわかる
わたしは魂の記憶を見ていたんだ

すべて計画どおりだったんだ




気づきが多すぎて
すべてが繋がり始めてる 

そして
わたしのアカシックレコードは今
書き換えられる








ピンク薔薇スフィア赤薔薇