色彩(いろ)のない部屋に
閉じた心 ひとつ
虚ろな瞳(め)が
不意に 窓を捉えた
灰のように降る
冷たい欠片 ひらり
「その温度を
君は憶えてますか?」
耳鳴りの向こうで
響いてる いつまでも
あの日聞いた
哀悼の旋律
明滅する視界に
映し出す 繰り返し
今はもう
モノクロームの記憶
「ありがとう 僕をずっと
見ててくれたんだね
お願い ちゃんと また
笑ってよ」
─…呼んで
「聞こえる?」
─…呼んで
「僕の声が」
─…会いたいよ
「ねぇ 聞いて」
呼んで
「ずっと」
私の、名前───
「君を想ってた」
耳鳴りの向こうで
響いてる いつまでも
優しい声
あなたの笑い声が
明滅する世界に
朽ちて溶けてしまいたい
「映る その中に
『本物』の僕はいるの?」
今はもう
モノクロームの記憶
色彩(いろ)が 消えてく
20100225
色彩とか、視覚を使って捉えるものをテーマにすると、明確に頭の中にイメージと言うか、風景が浮かんできて書きやすい気がします。
女性ヴォーカルで、サビは高音でめっちゃ叫びながら唄って欲しい感じ。
サウンド的にもサビだけ一気にラウドにして、歪ませたギターのロングトーンとか、色々はっきりしたイメージがあるのでぜひとも曲つけてあげたい作品のひとつです。