冬の終わりと冷たい手 | sphere

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自作歌詞・詩置き場。
’13ブログリより移転しました。

翳りの満ちた曇り空
また星が`かくれんぼ´
そう言って笑ったよ
誰よりも優しい君
優しすぎる君

そっと触れた 白い小さな手
怖いくらいに冷たくて
…ほんの僅か、強く握った

「まだ桜は咲かないから」
寒空の月 見上げながら
君が哀しげに 絡めた指
僕の温度が少しでも
君に伝わればいいな

嘘みたいに幸せで
それを守るのに必死
君の隣は僕で
この距離を保つためなら
何だってするよ、きっと

小さな蕾 待ち続けている
次の季節の訪れを
どうか、限りある今を
この時間を過ごさせて

「まだ桜は咲かないから」
白い息 空に融けてく
ゆっくりと この道を歩く
残りの時間 精一杯
君と歩いていたい











20090119

改題はしましたがほとんど改訂はなし。
全体的にふわふわほのぼのした雰囲気で気に入ってます。

「優しい、心が温かい人の手は冷たい。」
そんな話。

哀しいのは自分なのに、「僕」を励まそうとする「君」の優しさが上手く描けてたらいいなと思います。