癒やしのコーヒーキャンドルの巻!
登場キャラクター
ペンタ:ペンギンの男の子。ピンナのお兄ちゃん。優しくてマイペースだが、繊細なとなところもある。さるっちとは、親友と言える間柄。
ピンナ:ペンギンの女の子。ペンタの妹。ペンタのことが大好きだが、なかなか素直になれない。さるっちには、ライバル意識を燃やしている。
さるっち:料理が得意なお猿の男の子。普段は冷静だが、ピンナのことが大好きで、たまに心の声が暴走する。
も〜も〜さん:も〜も〜モーニング〜のパーソナリティを努める牛さん。一見のんびりしているが、鋭いことも言う名パーソナリティ。
くまくまお:ピンナのお姉さん的存在の、くまの女性。非常にノリが良く、最近は千鳥のノブさんにハマっている。
電話の女性:身体に優しい原料にこだわった、アロマキャンドルを販売している。これから色々な香りのキャンドルを作ろうと奮闘中。
雨の日が少しずつ増えてきた、6月の初め。フォレット村の朝は、やっぱりこのラジオから始まります。
も〜も〜:みんな〜、ももモ〜。も〜も〜さんの、も〜も〜モーニングの時間です〜。雨の日が増えて、ちょっと憂うつな気持ちになりがちな今日このごろ〜。今日のオープニングは「癒やし」について話していくよ〜。
ピンナ:癒やしかー。確かに大事よね(まあ、お兄ちゃんと一緒にももモを聴いているだけで、私は癒されてるけど…)
ペンタ:そうだねー。最近さるっちもあんまり元気がないし…。雨が多いからかな。
ピンナ:そうなんだ…。(あんまりそうは見えないけど)
も〜も〜:も〜も〜さんの癒やしはね、牧場主さんと一緒に飲むホットアップルティーだよ〜。ラジオの収録前に、一緒に飲むのが日課なんだ〜。香りに癒されて、ほ〜っと深呼吸してから、収録に臨んでいるよ〜。
さるっちの変化には、気付いていなかったピンナ。しかし、も〜も〜さんが言った「香り」の一言で、朝にいつもするはずの匂いがないことに気付きました。
ピンナ:コーヒー…。そうだ、いつものコーヒーの匂いがしない…。
ペンタ:そうそう。最近ね、さるっちコーヒー控えてるんだって。香りが好きだけど、気付いたら何杯も飲んじゃって、寝れなくなるからって。
ピンナ:そっか…。香りが好きなのに、ガマンしなきゃいけないって、大変ね。私もコーヒーの香り好きだしなー。
も〜も〜:憂うつになりがちなこの時期〜。みんなも「癒やし」の時間を作って、一緒に乗り切っていこうね〜。
ピンナ:コーヒーと癒やしか…。よし!
いつもおいしいご飯を作ってくれるさるっちのために、ピンナは癒やしのプレゼントを考え始めました。そんな時に頼りになるのが…。
くまくまおの家にて
ピンナ:くまおさん、こんにちはー!ってあれ?
ピンナは、くまくまおの家にやってきました。家族には秘密にしたいことも話せる。ピンナにとってお姉ちゃんのような存在です。しかし、お昼時なのに、何だか様子が違います。
くまお:おー、ピンナちゃんやないの!めちゃめちゃいいタイミング。よっしゃ、いくで!
くまくまおが掛け声を言うと、真っ暗な部屋に、小さな明かりが灯りました。それは小さな火でしたが、確かに部屋を明るく照らしています。
ピンナ:は、はあ。えっと…、これは、アロマキャンドル?
くまお:そうそう!友達に手作りのキャンドルを売っている人がいてな。試しに買ってみたんよ。それで、今が初めて点火したところ!ね、めっちゃいいタイミングやろ?
ピンナ:くまおさん、ちょっと大げさ…。でも確かにキレイかも。それにいい香り…。
電気を消して、明かりはキャンドルの火だけ。火をまじまじと見つめていると、火ってこんなに明るくて、温かいということに、小さな驚きを感じているピンナとくまくまおでした。
くまお:ずっと見てられるなー。香りも手作りなだけあって、優しいし…。ってピンナちゃん。何か用事あったんじゃ?
ピンナ:あっ、そうだ!キャンドルに夢中になって、忘れるとこだった。
ピンナは、さるっちに癒やしのプレゼントをしたいと考えていることを、くまくまおに話しました。すると…。
くまお:いやー、さすが家族思いのピンナちゃんやなー。
ピンナ:そんなんじゃないって!さるっちには、いつもご飯作ってもらってるし、何だか元気ないみたいだから…。
くまお:ふふ(おませさん…これが今でいうツンデレってやつやな)、これもまたいいタイミングや。実はな…。
ピンナ:へー!そんなことも出来るんだ!確かにそれなら、ピッタリかも。お願いしてもらっていいかな?
くまお:せっかくだから、ピンナちゃんが直接お願いしてみな。今から電話してみるからさ!
ピンナ:ちょっと、くまおさん!?もう、気が早いんだから…(まあ、確かに私がプレゼントしたいんだし。そのほうが伝わるかな…)
数日後の夕方
ペンタの家にて
ペンタ:ごちそうさまー。やっぱりさるっちのオムライスは最高だよ。ね、ピンナ?
ピンナ:う、うん…。美味しかった。
さるっち:それは良かった。実はね、ケチャップもブレンドして使ってるんだ。2人が喜んでくれるから、作り甲斐があるよ。
ピンナ:へぇ。こだわってるのね。(お兄ちゃん、今日だって分かってるよね…)
ペンタにアイコンタクトをするピンナ
ペンタ:さすが、さるっちだなー。最近コーヒーも頑張ってガマンしているし、ほんとスゴイよ(分かってるよ、ピンナ…)
さるっち:まあね。その分、料理とか他のことで発散しようと思って…。ってあれ?電気消えちゃったよ。ブレーカー落ちたかな?
ペンタ:さるっち!そのままで。ピンナ頼むね!
ピンナ:うん!これでよし、と…。
真っ暗な部屋に、灯る小さな火。ピンナがさるっちへのプレゼントにしたのは、アロマキャンドルでした。しかし、くまくまおの家のものとは、何かが違うようで…。
さるっち:へぇ、アロマキャンドルかー。急にどうしたのかと思ったよ。って、あれ…。これってもしかして、コーヒーの匂い!!
ペンタ:うん、そうみたい。コーヒーをガマンしているさるっちに、コーヒーの香りと癒やしのプレゼント。ピンナが、くまおさんと考えたんだって!
さるっち:ピンナ、ありがとう!アロマキャンドルって興味はあったけど、男だとなかなか手を出しづらくて…。しかも、コーヒーの香り!めっちゃ嬉しいよ(ピンナが僕にプレゼントをくれるだけでも、めちゃくちゃ嬉しいのに、僕のことを考えて、コーヒーのキャンドルを…。もう一生ついて行きます!!!)
ピンナ:喜んでくれて良かった…。実はこのキャンドル、原料と入れ物にもこだわりに詰まっていて…。本当にスゴイんだから!
ペンタ:おっ、久しぶりにスーパーピンナタイム(話したいことを好きに話す時間)か!当然、さるっちも付き合うよね?
さるっち:ああ、もちろん!(姫の素晴らしい語りのお時間。何時間でも付き合わせていただきます!!!)
その後、ピンナは何時間も話し続けました。電話で聴いた、アロマキャンドルのこだわり。くまくまおとの話。さるっちが作ってくれて、美味しかった物のことなどなど。いつものように語り合う3匹を、柔らかなコーヒーの香りと、キャンドルの揺らめきが優しく見守っています。いつもと同じようで、とても素敵な空間だなーと、3匹それぞれが感じていました…。
ピンナ:(器のウラに書いたメッセージ…。まあ嘘ではないし、いつか気付かれたとしても、別に恥ずかしくもんね)
同じぐらいにくまくまおの家にて
くまお:そうそう!今日渡すって言ってたで。うんうん。あなたのこだわりがめっちゃ詰まってるんだから、そりゃー喜ぶよ!うんうん。それにな、ピンナちゃんの思いと、スペシャルなメッセージも隠されているからなー。最高のプレゼントやで。
くまお:えっ、スペシャルなメッセージって何かって?それはな…。
ピンナ:(お兄ちゃんの次ぐらいに大好き。いつもありがとね。)
くまお:ホンマに素直じゃないというか…。ああ、知ってるで。これが今流行りのツンデレってやつやんな。うんうん。遅くまでありがとう。それじゃあまた。お休みー!
癒やしのコーヒーキャンドルの巻! 終





