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ロイヤル現役時代に日本公演があったか分かりませんが、実物観られなかったのはすごく残念(観てたら即座に大ファンになってたに違いなく)。

ロイヤルプリンシパル時代の映像は少なめですが、さすがにこの年齢だと幼少時からの(荒いけど)映像がたくさん残っていて、もう少年時代から踊りが断然outstanding!!

家族としては、どんなに苦労してでも(まずはキエフに)(そこでもすぐに一番になって)(リトルダンサーみたいにロイヤルのオーディションを受けて合格)、どんなに学費がかかっても(お父さんとおばあちゃんがそのために外国に出稼ぎに)、最高の環境に送りたい、と思うのは自然に感じました、そのことで家族間に軋轢?が生じて、いちばん苦労したはずのお母さんにわだかまりが残ってしまうセルゲイ…。

各時代のダンスの素晴らしさにはもちろん圧倒されたのですが、「才能を伸ばしてもっといい生活をさせたい」「とにかく学費を工面しないと」と必死な姿勢だったお母さんの告白にいちいち涙、なのに、子供時代にちゃんと反抗できなかった?(バレエ漬けだった?)せいで、20代になってからもお母さんへの不満がくすぶっていたり。

超絶なテクニックと表現力で、ロイヤル史上最年少でプリンシパルになるものの、わずか2年で電撃的に退団、「ばらばらになっていた家族を(自分が頑張れば)またひとつにできる」ことが頑張る動機のひとつだったかも知れないのですが、両親の離婚があったりして(本人が具体的に理由を語るわけではないのですが…周囲の憶測)、苛酷なレッスン漬けな日々を乗り切るインセンティブがなくなった…のは伝わってきました。

 

退団後の迷走(でもどの場面でもダンスはとにかく素晴らしい)、"Take Me to Church"映像でのダンスは圧巻、やっと家族を公演に招待できるようになったり、これからも何らかの形で踊り続けてくれることを信じてます!そうじゃないと勿体なさすぎる、どんな形でもイイです。

(踊らないだろうけど笑、来年公開のブラナー監督の「オリエント急行~」に出演のようで、あの役がJ.デップだし、楽しみです。)