気になっていたのに見逃していた作品が近所のシネコンでかかっていたので行ってきました。銀座で公開中の時は、箱ティッシュの貸し出しがあったくらい・・・と聞いていたのである程度覚悟して行ったのですが。
号泣、というよりは時々しんみりしてしまう、という感じ、親権を懸けた裁判の関係者にクセもの俳優さんがいーっぱいですごい真剣勝負、メソメソしているヒマはありませんでした。
お涙頂戴的な展開では全然なくて、抑制のきいた、(あらゆる)差別と闘う凛々しいお話でした。

アラン・カミングはお芝居の過不足なさが素晴らしいと思いました(ゲイっぽいけどやりすぎ感はまったくなし)が、劇中で歌う歌がさらに素晴らしー。シンガーとしてのデビューを目指してデモテープを作る時とか、ライブハウスから誘いがあって歌ってる場面とか、役をまとった上で歌っているように感じますが、ソウルフルな表現にも感動。時々流れるBGMもジャジーなピアノトリオが耳に心地よく、久々にサントラを探してポチっとしてしまいました。

アラン演じるルディのパートナー、ギャレット・ディラハントの抑えた熱演も良かったです。淡々としたあっさりキャラのようにも見えるけど、ちゃんと法律知識があるって強いな~とか、いざという時にめっちゃ頼りになる感じが効果的でした。

冒頭に「1979年」と出るだけで、相当ゲイに対する偏見に満ちた展開も覚悟しましたが、マルコが入学した特別支援クラスの先生(ケリー・ウィリアムズ)はまったく偏見のない女性をきりっと演じていてすっごく良かったです~。
マルコ役のアイザック・レイヴァくん、ラストの場面が(結末を知ってしまうと)とても辛かったのですが、ことさらに熱演するわけじゃなくてもずしんとくる存在感がすごいです。

邦題も悪くないですが、原題の「any day now」もいろんな思いが詰まっていていいタイトルだと思いました。
なんとか観られてよかったー、Gravityも良かったけどこれも今年のNo.1候補(っていうほどの数の映画を観てないですが・・・)。