先生が私の名前を呼び目が覚めます。終わりましたよ~~ 朦朧としており今まで何が行われたかさっぱり分かりません。気がつくと病室におり家内と息子が居ました。



先生の説明では全てが順調に行ったとの事です。



病室のベッドでまず気がついたのは知らない間に尿道カテーテルが挿入されてること。しかし、この状態なら自分の意志に反して尿が出てるはずなのに自覚では膀胱がパンパンで破裂しそうな感じがしました。暫くは我慢してましたが、どうにもこうにも我慢出来なくなり看護師さんにお願いして外してもらう事にしました。

このことが後になって吉となったのか凶となったのか。



尿道カテーテルを外すときは激痛がすると聞いてましたが、まだ麻酔が効いてるらしく全く痛みを感じさせませんでした。しかし、今度は尿瓶で排尿する必要があります。これが一晩中私を悩ませました。



膀胱はパンパンの感じなのですが、仰向けに寝ている状態で陰茎を尿瓶に当てがい腹に力を入れても尿が出ないのです。これが非常に苦しい。



家族は20:00の面会終了時間が来たので帰ってしまい、ついに私一人となりました。さあこれからがおしっことの戦いです。



麻酔が切れれば痛いところは痛みが出て当然。カテーテルアブレーションの挿入した傷口は全く痛みを感じません。

おしっこがついに我慢の限界に来たので再び陰茎を尿瓶に当てがい、前立腺付近を指で押したところ尿意が出て来ました。ところが、ちょろっと出たところで激痛が走ったのです。やはり尿道カテーテルで傷がついたようでした。我慢は出来ないので少しずつ、少しずつ10分くらいかけて漸く出し切りました。



ところが、この尿意、朝まで10回位は続き、その度にあの地獄の苦しみを繰り返し、とうとう、その夜はうつらうつらした程度で眠る事無く朝を迎えたのです。