でゅふふふ更新




―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

「どうすんの!?」


「俺がガラスを割る。ゴミの中に突っ込むぞ!」


「うえええええええええええ!?」



未焼却のゴミは、ガラス張りの巨大な部屋に蓄えられ、アームで運ばれて更に隣の焼却場で焼却される。

俺は球を作り、目の前に迫ったゴミ置場と廊下を区切るガラスに投げ付けた。
ガラスは非常に爽快な音を立てて割れ、その間を抜けてゴミ置場に入った。



「何たる臭さ……」


俺達は隣のゴミを焼却する部屋と、ゴミ置場を区切る壁の前にトンボのように静止して飛ぶ。
当然モナルコもガラスを突き破って、ゴミ置場に突入し、俺達の方に走ってくる。


「アルーラ、真上に飛ぶんだ!」


モナルコが俺達に衝突する直前、アルーラは激しい風を下に噴射し、ロケットのように真上に飛翔した。
モナルコは勢い止まらず壁をぶち破り、超高温でゴミを燃やしている焼却場に突っ込んだ。

よし、作戦成功だ。
もう勝ったも同然。



「勝ったの!?」


「恐らくまだだろうな」



俺は次に備えて球の準備をする。
暫くすると、物凄い熱気を発してモナルコがゴミ置場に戻ってきた。



「金属は焼却されても平気なんだよバーカ!!」


モナルコは勝ち誇ったような顔で、こちらに突っ込んできた。


恐らくモナルコは、俺の作戦は焼却場に放り込んで倒すことだったのだと思い込んでいるのだろう。
しかしどのような金属か分からないのに、そんな賭博のような作戦は立てない。



「モナルコ、この瞬間を待ってたよ」


俺は一気に球を具象化した。
隣が焼却場でも寒さを感ずるような氷の球を。


「まさか……!!」


モナルコは全てを悟ったようだ。
だがもう遅い。



「アルーラ、高温の金属を急冷却するとカッチカチに固まる。覚えておくと良い」


俺はモナルコに向けて巨大な氷の球を投げ付けた。



「止めろおおおおおおおおおお──」


モナルコの断末魔は途中で途切れ、絶叫したまま動かなくなった像のみが残った。




「強敵だった」


一度固まればどうすることもできまい。
俺達はゴミ置場にモナルコを残し、工場を後にした。
盗聴器でエラキスに旨を伝え、外で合流する。


「すっげーや兄ちゃん!あんな倒し方があったなんてね!!」


「良いところは貰ったぜ」




モナルコを倒して歓喜しながら歩いていると、突然アルーラが全身の力が抜けたように倒れた。


「アルーラ!?」


アルーラは地面に倒れたまま、ピクリとも動かない。
まるで死んだように目を閉じ、横たわったままだ。


「兄ちゃんこれはまずいよ、魔力欠乏症だ」



魔力欠乏症?
何だそれは。


「魔法の酷使により、その名の通り魔力が欠乏して一時的に気絶する症状。最悪後遺症が残る危険性もある」


後遺症だと?
それはまずいな……俺達がアルーラに頼りすぎてこうなったんだ。


「何とかできないのか?」


「魔力を供給すれば問題ないはず。けど魔力は世界に拡散したばっかだから、人工的にしかできない」



人工的?
そうか、俺の魔力を分けてやれば良いのか。


「サンキューエラキス、何とかしてみる」


「けど与えすぎれば兄ちゃんも魔力欠乏症になる危険性もある……」



確かに……だがそれは承知の上だ。
アルーラがこんな状態になって、指を銜えて見てはいられない。


「最悪病院に搬入してくれな」



俺はアルーラに手を置き、自分の魔力を与えるイメージをした。
不思議なことに俺の手は熱を帯びてゆき、魔力がアルーラに流れ込んでいくのが感覚的に分かる。
けれども身体の方は、まるで全力疾走しているかのようにどんどん疲れていく。

これが魔力欠乏か──そう思いながら俺は気を失った。





―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ここまで。

最後は少し焦ってどんどん進んでいくけど承知願う。

ということでまたまた科学的に倒しますた。

ラスボス倒しますた。

もう残すところ8ページなのであと3回で終了だすお。

いやあ長かった100回は結局いかないのね

バイバイ