昨日は夜勤だったので更新できなかったっす。

ということで更新して寝る眠い





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どうしようもないとはこのことだ。
圧倒的力の前には、どれだけ優れた知能も無力と化す。

良い例じゃないか。


エラキスはそれに気付いてこっそり先に逃げたのか?
いや、エラキスに限ってそんなことは……だが命が懸かっているとなれば──


「兄ちゃん姉ちゃんお待たせ!」



──後ろからエラキスの声が聞こえた。


「エラキス!!どこに行ってた!?」


「随分てこずってるみたいだね」



エラキスは目の前の水と風の鬩ぎ合いを見て、若干口を歪ませて言った。
エラキスはこの状況を分かって言っているのか?


「エラキス、お前の考えてるほど状況は甘くないぞ」


「それを見越して一度消えた。あいつには致命的な弱点がある」



弱点?
単調な攻撃しかできないことか?
いや、まだ能力を隠しているかも知れない。
ならば安直に弱点があると断言できるわけがない。

一体何を考えているんだ?


「いい加減降参して死ねええええええええ!!」


モナルコは更に水の勢いを強めた。


「まずい、一体離脱だ!」



俺達は左右に飛び散り、水の猛攻撃を避けた。


「ベガ兄ちゃん、僕がある物をあいつに向かって投げるから、それに向かって球を思い切りぶつけてほしい!但し水に呑まれる直前にね」



エラキスが何を企んでいるか知らないが、とにかく言われた通りにするのが無難だろう。
エラキスは続いてアルーラにも耳打ちしていた。

アルーラは一応うんうん、と頷いているが大丈夫か?


「言い忘れてた、球を投げたらすぐに逃げてね!!」


アルーラはエラキスを抱え、再び風を起こした。
そして一直線にモナルコへ向かって飛んでいく。


エラキス、お前は一体何を考えている。



しかし高速で飛んでいく時に俺は見た。
エラキスがズボンのポケットから、ガラスケースのような物を取り出したのを。

あれは──何だ?


モナルコが2人に気付き、水の攻撃を始めた。
アルーラはジグザグに飛びながら、モナルコに近付いていく。

あまり近付き過ぎると水の攻撃を食らう可能性が……。
その時だった、エラキスが手に持った謎の物を構えた。



俺は球をスタンバイし、エラキスが投げるのに備える。

解放された魔法の力により、俺の球は大きさや威力だけではなく、コントロールも格段に良くなった。
以前のように何球も投げてたまたま当たるような精度ではなく、一発必中。
一見無茶のようなエラキスの要求は、十分可能だ。


アルーラはモナルコの直前で上に旋回し、モナルコの攻撃と垂直方向に飛んだ。
そして水の攻撃の上を通る直前、エラキスが遂に例の物を落とすように水に投げた。
すぐさま俺はそれを狙って水に落ちる直前で球をぶつけた。

するとガラスケースのような物は割れ、中身が飛び出た。
中身はそのまま水の攻撃の中に吸い込まれていった。


……これで良いのか?



「ナイス兄ちゃん!!だけど出来る限り遠くへ逃げろおおおおおおおお!!」


アルーラは更に物凄い勢いでこちらに向かって逃げてくる。
その時だった。

先程の何かが吸い込まれていった場所が大爆発を起こし、爆風でモナルコは吹き飛ばされ、工場の柱は全て薙ぎ倒された。
それにより脆い廃工場は上から下まで綺麗に崩れ去った。





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ここまで。

さぁ、何が起こったでしょう?

バイバイ