パソコソ直りますた。
これからはたぶん毎日更新できるかもぬーn
気分次第だけどぬーn
では
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怪物は容赦なく、次の攻撃を仕掛けようとしている。
まずい……さっきよりも距離が近くなっているのにかわす自信はない。
その時だった。
「兄ちゃん達早く早く!!」
後ろの方からエラキスが呼んだ。
一体何だ、こんな切羽詰まった時に。
俺はどう怪物を処理しようか必死で思慮を巡らせながら、とりあえずエラキスの方に振り向いた。
なっ!!その手があったか!!
エラキスの横の壁数メーターが消えている。
エラキスは俺と目が合うとウィンクした。
「ナイスすぎるぜエラキス!!」
言葉を発するが早いか、俺はエラキスの方に走った。
この穴に入ればとりあえず時間稼ぎができる。
俺はすぐにその穴に駆け込み、奴等も気付くとすぐにこちらへ走ってきた。
勿論攻撃を浴びた奴は、もう1人の肩を借りて。
さて、とりあえず怪物がこの穴に達するまでに次の策を考えないと意味がない。
「エラキス、この穴だけでは奴の唾液攻撃を阻止できない」
「なら更に穴を開ければ良いだけさ」
エラキスはすぐに今穴を開けた方向と垂直の方向に向いた。
そうか!二回穴を開ければ直接怪物の攻撃を被ることはない!
エラキスは第2の穴を開けるために集中し始めた。
さっきからエラキスが空気になっていたのも、穴を開けるのに専念していたからか。
ともかく穴を開ける前に怪物がやってきて、唾液を吐かれたらたまったものではない。
早く穴が開けば良いが……。
「痛い!!熱い!!目が見えないいいいいいいいいいい!!」
そしてこいつはどうしようか。
よりによって顔面に吐き掛けられるとは運のない奴だ……。
まぁ命があるだけでも感謝してほしいが。
もう1人の無傷の奴に世話を任せるとして、例の怪物に弱点はあるのだろうか?
体が硬い上にでかい、更にはネチャネチャの体液に強酸の唾液ときた。
恐らく生贄に捧げた人間を殺すため、何かしかあるかと思ったが、まさかここまでの強敵が現れるとは……。
とりあえず正面突破は無理だ。
唾液を掛けられたら溶ける。
では通過するのを待つか?
いや、通過するとは限らない。
恐らく音は聞き取っているはずだ。
この隠れ場から音がすれば、絶対に手前で止まる。
ならばどうすれば――
「穴空いたよ」
おっと、エラキスが漸く穴を空けたようだ。
とりあえず最初の穴と垂直の方向に空けられた、その穴に入り込む。
これで怪物の唾液攻撃は問題ない。
だが怪物が入口を塞いだら、こちらもどうしようもない。
そうなったら耐久戦だ。
「兄ちゃん、策は?」
「ない──差し詰め静かにしていることだ」
エラキスは腑に落ちないような顔をして一瞬俯いて、言った。
「──アルーラ姉ちゃんは今頃どうなってるかな?」
エラキスのその皮肉で心臓が昂った。
そうだ、俺は一刻も早くアルーラを救出するためにここまで危険を冒して進んできた。
だが今、解決策が見つからないという理由で、時間稼ぎという手段に出ようとしていた。
エラキスはきっと穴を空けるために集中していて、考える余裕などなかったのだろう。だから俺が案を出すものと踏んでいた。
しかしいかにも凡人クラスの俺の案に落胆したのだろう。
エラキスの炯眼に射られて気付いた──俺は逃げていた。
目の前のどうにもならない現実から──。
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ここまで。
だからさっさと解決案出せYO
ではバイバイ