今日は最近指導していて
特に感じていることを1つだけ書きます。
それは、英語学習の「黄金比」です。
1 : 1 : 1(~好きなだけ)
この比率、何だと思いますか?
英語学習において、
どの要素にどのくらいの時間を
かけるのが理想的か、という目安です。
最初の1は、勉強系のこと、
つまり、問題集を解く、単語を覚える、
文法の理屈を理解する、などです。
3時間勉強する時間があったとしたら、
1時間くらい充てるとよいと思います。
「それしかやってないんですけど、ダメですか?」
と言う人もたくさんいるかもしれません。
そうなんです。
たいていの日本人英語学習者の方は、
残念ながらここで終わってしまうんですね。
英語の勉強=問題集を解く、単語集を覚える
でも、これでは英語学習に飽きてしまいませんか?
次の1に移ります。
学習時間の3分の1は「英語を口に出す」ことに
費やしてください。
音読やシャドーイング、オーバーラッピング、
さらにはこれらのトレーニングを繰り返すことによって
達成できる「暗唱」などがあります。
「瞬間口頭英作文」もこのジャンルですね。
これを全く勉強に取り入れていない
英語学習者がなんと多いことでしょうか…
(耳が痛い話をしてスイマセン)
これによって、全てが良い方向に行きます。
口を使って、正しい発音で英語を取り込むようにすると、
耳が開けて、リスニングが出来るようになるだけでないのです。
目しか使っていなかったときと比べて、
語彙や表現の吸収率も格段に上がります。
速く音読できるようになると、
黙読のスピードも上がり、
英語の処理速度も高くなります。
黄金比 1 : 1 : 1(~好きなだけ)
では、この最後の「1(~好きなだけ)」
というのは何でしょうか?
これは英語学習を継続させる上でもっとも大切なことです。
なぜかというと、これを取り入れないと、
そもそも英語を好きになれないからです。
それは、「楽しみながら英語に触れる時間を作る」
ということです。
最低でも学習時間の3分の1は確保したいものです。
自分の興味に応じて、
英語で楽しく出来ることなら何でもよいと思います。
例えば、現在の英語力で
楽に読めるような簡単な本を読む(多読)、
洋画やドラマを見る、洋楽を聞いたり、歌詞を見ながら歌う。
英語のマンガを読む、FacebookやTwitterなどで
英語で発信をしたり、交流する、などです。
もちろん、英会話カフェなどを利用したり、
旅行に行ったりして、
実際に外国人と会って話すということも、
これに当てはまると思います。
このように、英語の楽しみ方は無限です。
ちなみに、僕が実践している、
楽しみながら英語に触れる方法の一つは、
NBA(アメリカのプロバスケットボール)の試合を
英語音声で見ることです。
こういったことは、時間の余裕がある時には、
何時間やっても良いと思います。
逆に、「楽しいから、何時間でもできてしまう」
というのがポイントです。
例えば、時間が取れる週末には、
勉強系:1時間
音声トレーニング:1時間
洋画鑑賞や読書:5時間
の計7時間やってもよいでしょう。
時間のない平日には、
勉強系:30分
音声トレーニング:30分
英語のマンガを読む(通勤中):60分
こんな行動計画はどうでしょうか?
ぜひこの黄金比を念頭に置いて、
学習計画を立ててみてください。