私たち日本人が英語を勉強する時に、
よく英文の意味を日本語で確認するという作業をしますね。
英語を効率的に学ぼうと思ったら、
この作業は順番を逆にした方がいいです。
英文を読んだ後に、日本語訳をチェックするのではなく、
先に日本語訳で意味を把握した上で英文を読むわけです。
「そんなのズルだ!」と思うかもしれませんが、
それでいいんです。
先に日本語で読んで意味がわかっていれば、
英文を読む心理的な負担が減るので、
初心者でも無理なく読む英文の量を増やすことができます。
逆に、まだ英語がよくわからない段階で、
いきなり英文を読んだら、どうなるでしょうか?
最初から知らない単語や表現に遭遇し、
意味がわからず、思考が停止してしまうかもしれません。
そこで意味を一所懸命に考え、
かなりゆっくり読んだにもかかわらず、
結局はあまりよくわからないかもしれません。
初級者の段階で読めない英文と格闘してばかりいると、
「英語とは、よくわからない、難しいもの」という気持ちが
強くなり、だんだん嫌になりますよね。
ついには勉強を断念というパターンに陥りやすくなります。
そこで、先に日本語訳を見てから、
英文を読むという方法を実践するのに最適な教材が、
日本のマンガのバイリンガル版です。
特に「ドラえもん」のバイリンガル版が、
世代に関係なくお勧めです。
- SHOGAKUKAN ENGLISH COMICS オーディオ版 Draemon 1 (小学館.../小学館

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大人が読んでも、面白いし、ふつうに勉強になります。
映画やドラマの英語だと難しいけど、
自然な日常表現を楽しく学びたい方にはもっていこいです。
マンガのバイリンガル版は、
原文の日本語と英語が両方書かれているので、
先にセリフを日本語で読んでおけば、
完璧に理解できるので、英文を読む負担がぐっと減ります。
さらに、「この日本語は、英語ではこのように表現するのか?」
と感心しながら読むことで、
英語の表現力アップにもつながります。
例えば、スネオの部屋に貼ってある
たくさんのポスターを見てみんなが感心している場面では、
「ひゃー、たくさんのポスター」
Wow, lots of posters.
「こんなによくあつめたね」
I'm impressed you collected so many.
となっていますが、
2つ目のセリフは自然な英語になるように
うまく意訳されていて、
それが逆にすごく英語の勉強になります。
青の本はオーディオ版なので、
iTunesから音声をダウンロードできるので、
読んだ後に耳で聞いて、リスニングの練習もできます。
特に英語が苦手で、英文を読むのに抵抗がある方は、
まずこの「日本語で先に意味を理解する」
という方法から始めるとよいのではないでしょうか。