今年のゴールデンウイークは、勤め先の休暇がほぼ暦通りのため帰省をしないことにした。

 

このところ本を読むことや勉強をするなどの自己研鑽がおろそかになっているため、集中してとりくみたい。

 

昨日、たまたま衣笠祥雄さんの追悼番組として再放送された「ザ・インタビュー~トップランナーの肖像~」を視聴した。

 

そのインタビューで印象深いエピソードがある。

 

入団当初はプロとの力の差に愕然とし自暴自棄になっていたが、ジャズクラブで一緒になった同じ年ぐらいの米軍兵士に

「もう今日で今とおなじ無事な姿でおまえに会うことはないだろう」

と、激戦が続くベトナム戦争へ、行きたくはないけれど命をかけて戦地へ赴かなければならないことを告げられた。

 

それを聞いた衣笠さんは、

「野球で命を取られることはない。プロ野球選手になれるのは一握りのわずかな選ばれた人しかできない職業だ。野球で飯が食えるとは、なんて恵まれた境遇にいるんだろう」

と好きな野球で生活できる幸福な自分に気付き、これをきっかけに野球に真剣に真正面から取り組むようになったという。

 

入団3年目に当時の根本コーチ(根本陸夫氏)から二軍へ降格する際に、

「時間をやるから衣笠をつくってこい」

と言われた。

衣笠さんは「衣笠をつくる」という意味が分からなかったが、根本コーチからおまえの”売り物”は何かと問われ答えることができず、自分が一軍で使ってもらうためのセールスポイントを作る必要があることを教えられる。

 

当時の広島は長打力が不足していたので、ホームランをコンスタントに打てる選手というセールスポイントを作ることにしたのだそうだ。

 

それが衣笠さんのあのブンブンバットを振り回すフルスイングの原点だということを、この追悼番組で初めて知った。

 

わたしが身を置くIT業界は、今”売り物”となる技術が5年後には陳腐化して売れなくなることもあり、新しい技術を追っていく必要がある。そのためには自己研鑽は欠かせないが、衣笠さんの”フルスイング”のように、現状困っているところに自分の能力を活かし解決できる技術を研いていかねばならない。

 

わたしに”フルスイング”の才能はないが、ボールを見極めることまでならなんとかなるかもしれない。

 

さて、本日はいつもの公園のランニングコースを走った。先週より少しタイムが良かったがまだ自分の一番調子が良い時のイメージ通りに走ることができていない。

1週間に20分程度のランニングがカラダに最適であると妄信しているので、お休み中に走るかどうか今のところ悩み中だ。

 

 

【2018.4.29 記録】

天候:晴れ 気温:17℃ 湿度:80% 風:南南西 3m

活動 距離(km) 時間(m:s) 平均(m's'') カロリー(kcal)
ウォーキング行き 2.38 25:29 10'42 75
ランニング 3.40 17:25 5'07' 214
ウォーキング帰り 2.53 30:53 12'11'' 80