どうやら前回の眼科の診察で、ドクターの説明を聞き違えていたらしい。

 

1日14回、両目合わせて28滴の目薬を1ヶ月続けた後のドライアイ検査である。

 

ドライアイ検査は、メモリが付いた紙を目にはさみ、涙で濡れた長さを測定する。一か月前の初回の検査は左右それぞれ 3mm,1mmであった。

 

検査が終わってドクターの診察が始まる。

「涙の量は、11mmと7mmでした。前回から随分回復しましたね」

そうドクターは記録された測定値を見ながら言った。

 

ドクターに褒められて少しだけ嬉しくなった。11mmから13mmが正常だと思っていたのでもう治療しなくていいと思っていた。しかし、ドクターからこう告げられた。

 

「30mmになれば目薬をささなくてもよいです。治療しても20mmしかいかない患者さんもいますよ」

 

(「そうだったのか。30mmが最終到達点か。こりゃ先が長くなりそうだ」)ネットでドライアイ検査を検索すると、シルマー検査なる涙の量を測る検査があるが、その記事によると10mm以上が正常となっている。それとは違うのだろうか。

 

「これから、処方できる最長の2ヶ月分の目薬を出していきます」

これから2か月毎に眼科にお世話になることになる。それに加え、目薬を毎日さし続けなければならないかと思うと気が重くなってきた。薬代も気になる。

 

涙の量を数字で見たら改善しているようだが、体感(眼の感覚)ではまったく変化がない。もともと目立った自覚症状はない。コンタクトレンズをつけると目が痛くなるが普段は眼鏡である。パソコンの画面を見続けると眼精疲労の状態になるが慢性的ではない。

ドライアイが目的で眼科にかかったわけではなく、飛蚊症が気になって診察してもらったついでのおまけみたいなドライアイ治療である。

 

28滴/日の点眼を遵守するためのスマホの薬リマインダーアプリは、累計ダウンロードが100万ということでメディセーフの薬リマインダー (Medisafe) を使ってみている。和製ではないためか、メニューが簡体字になっているところがあるが、これまでの服用率が93%なのでなかなかよいアプリかもしれない。

 

(調剤薬局で薬剤師に点眼状況を聞かれたので、90%以上と回答したところ、「優秀ですね」と褒められた。このアプリのお陰ですよと、気を良くしてスマホを見せようと思ったが、ドン引きされるのが想像に難くないので止めておいた)

 

そろそろ診察も終わりだなと思っていたところドクターがある提案をしてきた。

「かなり近視が進んでいますのでメガネではなくコンタクトにされたほうがいいです」

 

「はぁ」

怪訝そうな顔でドクターをみると、

「別にコンタクトを売りつけるわけではないですがオススメします。試してみませんか?コンタクトは何か使っていらっしゃいますか?」

営業しているわけじゃありませんよとばかりに、胡散臭さを消すかのような説明口調。

 

「休日に使うことがあります。ワンデーアキュビューモイストです。目が痛くなるんで、あまりしないんですよ」

 

「そうでしょうね。ドライアイですから目が痛くなりますよね。今は良いのがあって、オアシスがとてもいいですよ。 ・・・・試してみませんか?」

眼鏡のデメリットとコンタクトのメリット、オアシスとモイストの違いを説明されたが詳しいことは頭に入ってこなかった。

営業モードのような気もするが、ドクターと事務担当以外に3人もスタッフがいるので、雇用維持のため多少の営業もいたしかたないかもしれない。

 

ともあれ、コンタクトをした時の不快さが解消されるかもしれないので、試しにオアシスなるコンタクトレンズを試してみることにした。