いつからか。 | 鬱と迂闊な月曜日

いつからか。

いつからか、嘘をつくことを覚えてしまった。

いつからか、誤魔化すことを覚えてしまった。

いつからか、着飾ることを覚えてしまった。



いつからか正真正銘の自分を見せるのをやめてしまった。

若い頃、師匠から聞いたことがある。
ひとが嘘をつくとき。
嘘をつき始めたのは、本当の事を言って信じてもらえなかった時からなんだと。
精一杯本当の事を言って信じてもらえなかった。
その時からだと。

その日から『嘘』をつく。
さらには、自分自身を誤魔化して、何かを羽織って着飾る。

ひとを欺き、自分を偽り、信じてほしいから本当に嘘を上塗りして隠れてきた。

いつしか『嘘』が本当になっていく。
嘘で自分を納得させる。正当化させる。

そして難攻不落だった『嘘』の砦が崩れた。

小さくて、細くて、目には見えない『本当』が大切なんだと。

強固にする為に積み上げ完成させた『嘘』の砦を作るより、今にも崩れそうな『本当』の砂の城に水をかけて、少しずつ固くしていく。
そうしたらきっと10個の嘘より、1個の本当の方が強力な戦力を持つであろう。

その戦いで負けてもきっといつか『嘘』の砦を壊す時がくる。
たったひとつの真実を伝えられる日がくる。
その日まで戦おう。

負けるやつがたくさんいるから、たったひとつの勝者が生まれるのだから。

いつか、一勝する。

そして、『再生』する。

本当の涙が出る。



アデュ。

未咲。