昭和な北海道ツーリング計画1 | とらじろうのバイクブログ バイク整備の覚書

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当時の気分で書いてますので、若者のオレオレ調も再現しております。ご理解の程よろしくお願いします。にっこり



中型免許を一発試験で手に入れて意気揚々の俺は中型バイクを手に入れるべく、当時良く覗いていた近所のバイク屋、石川オート(今はなき)の店頭に並んでいた中古バイク列にあったスズキGT-185と言うバイクを予約して即北海道ツーリングへと計画を立てた。


14才からバイクに乗り、バイク雑誌を読みあさり、当時のバイク雑誌にあったツーリングレポートにハマり、北海道をツーリングしたくてバイク乗りになった俺はとにかく聖地北海道ツーリングしか頭になかった。


しかし、寂しがりやの俺はバイク友達にも一緒に行かないかと声をかけまくったがあえなく断られた。

いくらバイク好きでも、イキナリ北海道にツーリんングに行こうと言われてもね。

そりゃみんな断るよねショボーン

どうやら16歳の俺はソロツーリングとなるようだ。


当時のバイク所有率は凄まじく、男子のほとんどが「乗るヤツ」だった。

夜中、窓を開けると遠くからバイクの直管音を聞くことができた時代、TVの「今日から俺は」のリアル世界だった。学校では漫画ビーバップハイスクールのまんま。土曜日には必ず集会の誘いが来た。クラスの数人はどこかのチームに入っていた時代だった。


みんなも同じくバイク乗り、バイク乗りの頭の中はみんな北海道ツーリングだと思い込んでいた俺。

GS400、GT250、CB360T、Z400、ss250、GT380に乗っていた友人達、北海道をツーリングしたく無いわけないっしょ、と思い込んでいたのだ。


仕方なしに、見とけよーダチ公、北海道ツーリングのみあげ話を待っとけよー!と言う思いだったのだが…!


昭和58年の夏 


5月中に納車されたら、すこしバイクになれて、学校が夏休みの8月に10日かけてソロで周ると言う予定を立てた。


まあ、当時の記憶なので曖昧ではあるが。

(この記事を書くにあたり写真のネガを探したが残念ながら見つからなかった。)


しかし、北海道で起きた事により、日にちだけは忘れないのだ。

それは後ほど。


計画は着々と進み、フェリーは前記の東京晴海フェリー埠頭から北海道 釧路に着く便で、釧路まで。今はこの航路は無くなってしまったが、近海郵船の「まりも」。


「この航路、夏だけでも需要があると思うので、ぜひ復活してほしい。」



ツーリングレポートで読んで憧れていた前記のフェリーで「まりも」で北海道まで。

確か36時間、夜乗船して翌々日朝に着く、でも圧倒的な楽さ。

キャンプが出来るほどの知識もないし、北海道でキャンプなどすると熊に襲われるぞとお袋は言うし、金のない高校生の俺は、当時流行っていたユースホステル中心に北海道を、周る計画を立てた。

予定宿泊施設であるユースホステルの予約、荷物の準備等すませた。


あとはバイクに慣れるだけ。

しかしである、肝心のバイクが納車されないのである。


友人たちは石川オートのオヤジは適当だからさと言う。

なにしろ、修理で預けていた友人のバイクを売ってしまったらしい!


俺の頼んだバイクも修理品だったりしてー!?


そうこうするうち、日にちが迫り焦りだす、

催促する俺に、明日明日と言われるばかりで一向に仕事をしない石川のオヤジ。

バイクは最初に見た店頭に並んだ状態のまま。


結局、ツーリングに間に合う期間内に納車されないとわかり、慌ててバイク探しを始めるが、そう簡単に見つかるわけない。

最悪、愛車ハスラー90でかと思われたとき。


見つけました!爆笑


追い詰められると力を発揮するタイプな俺はガンガン積極的、自動車整備工場の片隅に置いてあった乗らないであろうバイクを郡を見つけ、速交渉。

これねー、そーだな五万でいいよ。

整備しておくからまた後でおいでと。

天使に見えた。

結果、GT 185より格安で手に入れられた。

(この後長く乗ることになった愛車との出会いだった)


ヤマハのDS6。RDやDXの前身はこのバイクから。

左キックの右チェーンと言う変わった配置の2ス

250ccのバイクだった。


当時は色々なバイクがあって良い時代だった。

メーカーも試行錯誤してる迷走時代。

さまざまなバイクが世に出ては消えていた時代だった。


こうして、ようやくバイクが手に入った。

石川オートのオヤジからは結局連絡が無かった。


そして出発日となるのである。

バイク雑誌で見たツーリングレポートを参考に荷物を用意して新しいバイク(思いっきり中古だが)に積み込んだ。

付き合いの悪い友人達は一応見送りに行くと言っていたが。

フェリーの時間に合わせ家を出る。

フェリーに乗船して三等船室、通称雑魚寝部屋に場所を取る。

当時の8月のフェリーは満員で雑魚寝部屋もほぼ人で埋まっていた。

これから36時間、右も左もわからないか弱い16才の若者が、知らないおっさんに囲まれて1人で過ごすにはなかなかハードな時間だ。


出航迄時間があるのでデッキで過ごすことにすると、見送りに行くぜ!と言っていた付き合いの悪い友人達が手を振っている。

何故かこういう時は付き合いがいいらしい。

何やらニヤニヤ楽しそうに談笑している。

(この時の友人達、何を話していたかと言うのはまた次回)

そうこうしているうちにいよいよ出航となった。




#近海郵船 #まりも  #ツーリング #北海道