満員電車に乗ると自分が人間じゃなくなるような感覚に襲われる。運ばれていく家畜、もしくは過積載の貨物にでもなった気分だ。「あぁ、運ばれて行くんだぁ。」なんて、隙間の無い車内でぼんやりとした意識で考える。周りを見渡すと、一様に目に生気はなく、各々が決めたある一点を見つめている。今日は遠足に行く小学生が大勢満員電車に乗っていた。彼等はこの光景をどう思ったのだろう。生気の無い大人達と、希望に満ちた子供達。そこには対比構造がはっきりと存在していた。