1.はじめに
現在RaspberryPiを使ったプロトコル・アナライザを好評発売中です。今回は、そのアナライザを使って、WiFiの接続端末別速度を測定する方法を述べます。 無線LANのルータを販売する各ベンダは速度を売りものに150Mbps、300Mbps,1Gとか表示してます。実際にはいろいろな条件があるため、最大スピードで接続することはまれです。今回弊社の実験では、150Mbpsの無線APを使って試験したところ65Mbpsが最大でした。干渉がなく、無線APのそばで接続した場合だけに出る速度と認識してください。50%まで出ればいいほうです。一度測ってみてはいかがでしょうか?
条件は、弊社のWiFi USBでRaspberry Piを使ったプロコトル・アナライザによる分析です。弊社以外のUSBではユニキャストが見れないため、正確な速度はわかりません。
http://spectrum-tech.co.jp/sier_service/protocol_analyzer.html
2.接続端末別速度
無線LANの接続端末別速度は、実効速度がどれくらいかを把握するうえで重要です。ベンダのチャンピオンデータに惑わされないようにしましょう。
定義:端末別速度:プロトコル別に送受信した速度(ビーコン:1Mbps,ACK:11Mbps,Data:1Mbps-65Mpbs)
3.測定方法
弊社プロトコル・アナライザ測定器でWiresharkで該当のチャンネルのデータを取得します。
4.分析方法
WiresharkのデータをPowerBIに取り込みます。一部データの加工が必要です。弊社では分析サービスも実施しておりますので、ご利用ください。 PowerBIでのデータは、以下のようになります。

5.Raspberry Piを使ったプロトコル・アナライザ
スペクトラム・テクノロジー株式会社は、「Raspberry Piを使ったマルチ・プロトコル・アナライザ」(以下、本アナライザ)を販売中です。本アナライザは、最新のRaspberry Pi 3モデルBを使って、WiFi、LAN、BLEのプロトロルを簡単に取得できます。 本アナライザにより、WiFiなどのトラブル時に現場で簡単にデータを取得、分析できます。またWiFi機器開発時の確認、WiFiなどのプロトコル学習、WiFi動線管理など複数の用途で使用できます。Raspberry Piをベースにモニターモード用WiFi USBを標準実装し、Linuxの複雑な設定も完了しており、初心者の方でもすぐに使えるプロトコル・アナライザになっています。WiFiの他、LAN、bluetooth (BLE)のプロトコルも取得できます。プロトコルの取得ツールには業界標準のWiresharkを使用します。 スマホ、タブレットから操作でき大変便利です。
6.問い合わせ先
当社の強み
・無線LANの専門調査会社として、セキュリティから電波までの無線LANの専門性を強みとしております。
・無線歴35年、SI歴25年の専門家が対応します。
・自社所有の測定ツール(Linux,スペアナ、電波診断ツール、セキュリティ診断ツール、トラヒック診断ツール)により迅速に対応します。
スペクトラム・テクノロジー株式会社
http://spectrum-tech.co.jp
電話:04-2990-8881
email:sales@spectrum-tech.co.jp
担当:村上