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【トキツカゼ】

本題に入る前にこの馬を取り上げておく。

え?もの凄く重要なんですよ(笑)

このトキツカゼという馬は顕彰馬である。

と言っても他の牝馬の顕彰馬とはちょいと違う。

今の顕彰馬は10年以上のキャリアを持つ記者が投票する仕組み。まあ、こんな予想しか出来ないへっぽこ記者共に何が出来るんだって。

それ以前は顕彰馬選考委員会の審議で決定していた。はっきり言ってこの決め方を改悪したおかげで過去の実績馬がロクに評価出来ない仕組みになった。

ちなみに以前は原則として

1・競走成績が特に秀でていた馬

2・競走成績が優秀かつ繁殖成績も秀でていた馬

3・その他中央競馬の発展に貢献のあった馬

の3つ。


ちなみにハイセイコーやスピードシンボリは3に。マルゼンスキーやトウショウボーイは2に。ナリタブライアンやミスターシービーは1に該当する。

このトキツカゼは2の繁殖成績で評価された唯一の牝馬だということだ。

それと共に競走成績も皐月賞と優駿牝馬だけでも凄いのだが繁殖としてオートキツ(東京優駿)とオンワードゼア(天皇賞)を輩出した。以前チヨダマサコ(ニッポーテイオー・タレンティドガールの母)も顕彰馬にって話もごく一部であったけどもチヨダマサコは競走成績が貧弱な為見送られた。「もし」今でもこの原則がいきているのであればエアグルーヴが該当するんじゃねえかな?


ちょいと脱線気味になったんで(笑)

トキツカゼの全妹にあたるトキツウミも名繁殖牝馬として知られている。フェアマンナ(優駿牝馬※東京競馬場にお墓があります)とセルローズ(天皇賞秋)と輩出するのである。ちなみにセルローズの5代子孫にサイレントスタメン(東京ダービー)がいる。

トキツカゼは元々小岩井牝系の基礎牝馬フラストレートが祖である。

小岩井農場…度々その名称が出てくるのだが戦前、千葉の下総御料牧場と双璧を成した名門牧場だ。

以前、このブログで御料牧場について書いた時に少しだけだが「新山荘輔」という方を書いた覚えがある。

新山荘輔。この人物は小岩井農場と御料牧場の場長を歴任した獣医学士でもある。日本の獣医学はこの方から始まったといってもいい。その証拠に人工授精をはじめて試みた人物でもあるのだ。

また、小岩井農場がサラブレッドの生産を始める際当時下総御料牧場長だった新山に購買を依頼した。そこで購入された馬が種牡馬インタグリオーと20頭の繁殖牝馬である。

インタグリオーは19世紀の大種牡馬セントサイモン(サンシモン)の直系種牡馬であるが牝系は当時流行していたハンプトンやベンドア・ストックウェル等の血を引いてはいない。対する20頭の牝馬はセントサイモンの影響が比較的少ない。(ただしヘレンサーフやフラストレートはセントサイモンの直系)

昭和に入るとチヤペルブラムプトン・シアンモア・プリメロといったセントサイモンの父が入っている種牡馬が多数導入された。小岩井はこういった種牡馬と交配を行い空前の成功を収めるのだ。

トキツカゼに戻すと子孫はウメノローザ(グランドチャンピオン2000)ストロングカイザー(セントライト記念)ウインラディウス(東京新聞杯)サンデーウェル(セントライト記念)サンライズシャークなど。

そのウメノローザから産まれたのがウメノファイバー(優駿牝馬)

これも以前書いたのだがウメノファイバーにはかつて痛い目にあった(笑)

サクラユタカオー×ノーザンディクテイターの仔が府中2400を勝てる訳がねえ!と今でも思っているが牝系の種牡馬を見るとゲイタイム・セダン・シルバーシャークと牝系に入って真価を発揮する種牡馬ばかりだ。

そんなウメノファイバーの初仔レディーダービーにジャングルポケットを付けて産まれたのがヴェルデグリーン。

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【ヴェルデグリーン】

今年東京競馬場開場80年。舞台は整った。あとは勝利の雄叫びを上げるだけだ。