腕に自信があれば迷わずBを選択するところだが、いかんせん俺は腕に自信などない。つまり、この場合の選択肢はAだ。
まぁはっきりいって俺が助けるまでもないと思うんだ。何を隠そううちの学校は普通ではない。普通と違うところ。それは魔法を学ぶ学校だって事だ。
日本という国中の高校、数千校のなかでもたった5校のみの魔法学校。しかもその存在というのはほとんど世間に知られちゃいない。国の管理下におかれているからな。俺もつい最近までまったく知らなかったわけだし。中学3年の3学期に行われた身体測定後、国から家に届いた通知。それが魔法学校への入学義務証だった。そこで初めて魔法学校の存在を知ったってわけだ。
そんなことだから、男五人の力を持ってしたってあの先輩に敵うはずはない。なんせ2年生だしな。なかなか高度な魔法が使えるんじゃないだろうか。詳しいことは知らないけど。
俺がどんな魔法を見せてくれるんだろう?などとちょっとわくわくしていると、男の一人が先輩の肩に触れた。
(あいつ死ぬな・・・)
しかし先輩は一向に魔法を使う気配はない。確かに校則で(一般人に対する魔法の行使を禁ずる)なんて項もあった気がするけど、その後に付け加えられている、(但し、生命の危機に際しては特例的に許可する)という一文を読み忘れているわけはないだろう。これは確実に生命の危機に際している感じだしな。
スキンヘッドが先輩の右手を強くつかんで引っ張ろうとする。
先輩も必死に腕を振り払おうと抵抗しているが、さすがに女性だ。男の力にかなうはずもない。
(これは本格的にまずいかもしれないな・・・)
初めての魔法学
日笠千歳はピンチだった。
灰色のコンクリートの壁にぴたりと背中を貼り付け、じりじりとにじり寄ってくる金髪ロン毛やら、スキンヘッドやらのいかにもヤンキーといった面をした五人のむさい男に取り囲まれているのである。
事の発端はほんの数分前。
特にこれといった理由もなく学校帰りにちょっと寄り道をしたくなって、いつもは通らない裏路地に入ったのだ。
鉄骨のコンクリートビルに周囲を取り囲まれ深く入り組んだ裏路地をさ迷い歩いていると、そこには今日も朝から放課後まで見ていたブレザー。
そしてそれを身にまとった女性が現れた。そして、その女性はまさに今現在俺を取り囲んでいるヤンキーたちと一緒にいる。
あ、うちの学校の制服だ。スカーフ赤だから2年生かな。
などとちょっとうれしくなって見ていたのだが、なんとなくその女性の雰囲気はおかしい。
まぁなんとなく察したわけだが、ヤンキーどもとその女の子はどうも楽しげな雰囲気ではない。つまり絡まれているってわけだ。
ここで分岐点である。
A、黙って逃げる。
B,助けてヒーロー気取り。
日笠千歳はピンチだった。
灰色のコンクリートの壁にぴたりと背中を貼り付け、じりじりとにじり寄ってくる金髪ロン毛やら、スキンヘッドやらのいかにもヤンキーといった面をした五人のむさい男に取り囲まれているのである。
事の発端はほんの数分前。
特にこれといった理由もなく学校帰りにちょっと寄り道をしたくなって、いつもは通らない裏路地に入ったのだ。
鉄骨のコンクリートビルに周囲を取り囲まれ深く入り組んだ裏路地をさ迷い歩いていると、そこには今日も朝から放課後まで見ていたブレザー。
そしてそれを身にまとった女性が現れた。そして、その女性はまさに今現在俺を取り囲んでいるヤンキーたちと一緒にいる。
あ、うちの学校の制服だ。スカーフ赤だから2年生かな。
などとちょっとうれしくなって見ていたのだが、なんとなくその女性の雰囲気はおかしい。
まぁなんとなく察したわけだが、ヤンキーどもとその女の子はどうも楽しげな雰囲気ではない。つまり絡まれているってわけだ。
ここで分岐点である。
A、黙って逃げる。
B,助けてヒーロー気取り。
