5月19日(月) 15時30分すぎに、私はがんの告知を受けた。

自分の大腸の状態をどこか第三者的に見ていて、
「あっ、切ればいいのね」
そんな風に思った。

会社の方向性を決める、大きな決断をする立場にいるので、
感情よりも、すぱっと何かを決める習慣がある。
だから、動揺もなかった。

まだ、検査で疑いがあると言われていた頃は、
わたし、死んじゃうのかなぁと漠然と思ったこともある。

消化器内科の先生に会って、
病気の説明をすると言われたとき
不思議と冷静だった。

「本当は5日くらい入院して検査も受けてほしい」と言われたときは、
「そんなに休めない」と答えて、

とりあえず、5月27日と30日はお客様とアポイントが入っていなかったから、
この日なら検査ができると答えた。


そして、5月19日の夕方、

胃カメラの説明と同意書、
大腸バリウムの説明と同意書、それに下剤、
入院当日の大腸ポリープ切除のために必要な下剤
入院案内

と、矢継ぎ早に説明を受けたあと、

検査技師さんが帰る直前に、再度心電図の検査を受け、
血液検査も受けて帰ったのだった。


少し悲しいけれど、淡々としていた。

それよりも、検査が長引いて予定していたセミナーに参加できなかくなって、
それの方が気になっていた。


私は検査が終わった後、
セミナーには参加しなかったが、会社に戻って仕事をした。

この頃の帰宅時間の平均は9時すぎだった。

これは私の精神的な逃げもあった。
精神面のことは、また別の記事に書こうと思う。