配信みたかな?

とりあえずネタバレなので恒例の下に行きます

まだの人は見んといてー

これは千秋楽の夜に昂る気持ちを抑えつつ書きました

でも配信を見てまた感想が変わりそうなので最初の気持ちをアップします













今さらだけど感想です

再演の時見たくなるからここに残します

再演あるよねきっと


あゝ同期の桜


不思議なことに回を追うごとに涙があふれる

普通、展開知ってたら涙は薄れていくかと思っていたけどこの舞台は困るほどに泣けた


「消耗品」「スペア」「国家に準ずる」なんて人間につかう言葉ではない


諸木が天笑さん演じる豊島中佐に指令を受け飛び立つとき

私たちを死地に追いやること、命令を下したあなたたちが祖国を守るため喜んで飛び立ったなんて言うな、決して美化するなと

確かにわかったって言った

でも私の不勉強もあるけどこの舞台を見るまで喜んで飛び立った人も多かったと思ってた

ということはその後の教育は美化されていたということ

彼らは敗戦を確信していた

彼らは春に桜になった

そして夏に終戦

敗戦をわかっていて少しでも祖国の景色を守るため、愛する人を守るため、家族を守るために飛び立つ

民族を守る

そんなこと考えたこともなかった

もしかしたら私たちは日本人ではなく母国語も日本語ではなかったかもしれない


敗戦を確信していても

無念、諦め、なげやり、自暴自棄なんて言葉は一切当てはまらない表情

気高く清々しく美しく飛び立っていく


家族や恋人や大切な人

女性たちも理不尽を感じてるのにその運命を受け入れてる

でも理不尽を感じてたことに安心した

戦争中にこの年なのはどーしょもねえとか

彼らも私たちと同じ人間なんだなって感じることも多々あった


インテリの諸木が誰よりも熱く軍歌を歌うところ

涙が止まらない

色白の将也くんが頬を紅潮させて目を赤くして軍歌を歌う


前に私の泣きスイッチについて書いたんだけどその答えはtearsが流れる瞬間

今回も素敵な楽曲がたくさん使われてた


何処に行けばいい貴方と離れて

今は過ぎ去った時間に問いかけて

長すぎた夜に旅立ちを夢見た

異国の空見つめて孤独を抱きしめた


彼らにそのまま当てはまる歌詞

ニッキの感性に改めて驚いた

9年前の桜の舞台でもtearsが使われていたのかな


実はもうひとつの泣きスイッチはハチマキ

みんながポケットから出してぎゅっと頭に巻く

顔つきが変わる

迷いのない顔に変わる

あの瞬間に彼らは神に召されるのかもしれない

それくらい表情が変わった


何回か観劇して初日から順番にいい席になった

三越劇場千秋楽の日

彼らが飛び立つ滑走路になる通路に座っていた

彼らの表情がよく見えた

走る抜ける風が私にあたる

あのとき確かに零戦が見えた

走る抜ける彼らは零戦で飛び立った


さわやかな風が私の頬をかすめたのと同時になんとも言えない虚しさが残る

忘れてはいけないのは彼らにも彼らが爆弾を抱えて体当たりした敵にも守りたい人がいたということ


彼らが守りたかった祖国、民族

私たちは彼らに報いることができてるのか

命尽きるまで自問自答するのが報いることなのかもしれない


こんな出来事がたった80年前

80年後の未来を彼らはどんな風に思ってるかな


ずーっと書いては消してを繰り返したけどとっ散らかったままアップします

これも自問自答てことで


ニッキについてまだ書きたいことがあるのでそれはまた今度