痛いくらいに、胸が締め付けられた。
僕の心ごと鷲掴みされているような。
キリキリと音をたてながら、強く、強く握られているような。
苦痛ではないけど、苦しいので蹲る。
息が荒くなり、呼吸もままならなくなる。
頭に浮かぶのは、やはり彼女で。
痛みをそのまま口から吐き出させたらいいのに、なんてどこか冷静な僕が居る。
言葉が文字として口から零れ落ちれるのなら。
感情が目に見える実像として、流れ出ることができるのなら。
それは、僕の心を軽くするような想像にしか過ぎないけれど。
だけどそれじゃあ、僕は報われてしまう。
それでは駄目だ。
悲しく微笑んではいけない。
憂いを所持することすら、本来なら許されない。
そうでなくても許されないけど、ドロドロに甘い僕は。
彼女の前ではなんてことないように、彼女の笑顔を願うんだ。
心からの幸福を。
たとえそこに僕が居なくたって。
それこそが大正解な結末だったって。