小学校の思い出もろくなものはないです。




おそらく小学校1年生のとき。

お父さんの似顔絵を描こうという授業があった。


少人数の小さな学校で、たった5人のクラスだったが、それでもできる限り目立ちたくない思いが強かった。


周りの友達がいろいろとおしゃべりしながら楽しそうに描いている。自分はどう描こうか、、、


実は5人中、私1人が男子で他4人は女子だった。


だから話しかけたりすることもやや恥ずかしい気持ちがあり、なんとか一人で穏便に済ませようとがんばるわけです。


女子たちの会話


私のお父さんは〜メガネかけてるで〜


あ〜私もかけてる〜



ふむふむ、、、メガネかぁ🥸

ちなみに当時私の父はメガネはかけない。だがここは穏便に済ますためにも、みんなと同じような作品に仕上げる必要がある。


仕方ない。メガネをかけさせるか、、、


適当にメガネを後付けで描く。



先生

○○君のお父さんはメガネかけてるのね〜


自分

あ〜はい、まぁ、、、そうです。



適当に嘘をついてごまかす。何をやっているんだろうかと、今なら思う。


思惑通り、特に目立つことなくこのイベントを終えることができた。努力は報われた、、、!



しかし、

その年の年度末。図工の作品はまとめて家に持ち帰ることになった。


うーん。母親に聞かれた時になんで答えようか、、、


もういいアイデアは思いつかない。


母親も流石に気付き、


あんたこれ、お父さん?メガネかけてるけど、、、

あ、おじいちゃんのこと???


(祖父は普段メガネをかけていた。)


まさかそんな理由でメガネをつけたなんて説明できない。


適当に相槌打ってその場凌ぎをしていた。





この出来事から20年以上経つが、未だに父親がメガネをかけることはない。