新しい春 | 私と彼の特別な日常

新しい春

この春、我が家はお引っ越しをした。

 

今年度から幼稚園の年少さんなはずの息子だが、3年保育が主流の新しい地区は、幼稚園の定員がどこもいっぱいで、息子は待機児童となってしまった。一応近くの幼稚園に入園申込書は出してあって、空きが出たら順番に入園させてもらう予定。

 

というわけで、4月に入ってから暇になってしまった息子。前は週数回だけだが保育園に通っていたので、お友達遊びにとても忙しく楽しい日々を過ごしていた。今は私と二人で過ごすことがほとんど。

 

引っ越しも片づいてきたので、近くの支援センターへ連れて行ってあげることに。お庭まである立派な支援センターだ。

 

お庭に遊びに行くと、お砂場で一つ年上くらいの男の子がままごとをしていた。息子が「あそぼ~」と声をかけると、その男の子は温かく迎えてくれた。二人は気があうみたい。

 

その後、さらに2人の男の子がやってきて、お砂場だけでなく、三輪車で競争したりする。なんか良い感じ。

 

17時前になり、さあ閉館だからみんな帰ろうね~とお帰りの準備を始めると、とたんにぐずり出す息子。「いやいや~もっと遊ぶ~!」他のみんなが帰ってしまった後も、支援センターの入り口でひっくり返って大泣き。息子が2歳児の頃、こうして毎日ひっくり返って泣いていた時期があったけれど、それはまだ赤ちゃん時代のこと。こんなに抵抗して泣くなんて、最近では本当にめずらしいこと。

 

なんとかなだめ、ごまかしつつ、自転車置き場まで抱っこで連れて行き、自転車に乗せる。

 

「もういや~、くつはかない、くつ、なげする(投げる)!」「じてんしゃいや、じてんしゃ、ぺちする!(たたく)」と、何もかもが気に入らなくなってますます大暴れ。そのうち、こんなセリフを言い始める。「もう、あっくん、とうきょういや~、しずおかかえる~

 

ああ、そうなのね。やっぱり3歳児なりに引っ越しで寂しい思いをしていたのね。だから、今日は久しぶりにお友達と一緒にたくさん遊べて、本当に嬉しかったんだろうなぁ。。。

 

そう思うと、息子が愛おしくてたまらなく、私の目頭が熱くなる。「そうだね~、あっくんは本当は静岡のお友達とお別れしたくなかったんだよね~」と、息子をきゅっと抱きしめる。

 

とっても社交的でお友達遊びが大好きな息子。以前はたくさんのお友達に囲まれてよく遊んでいた。特定の仲良しさんもいたし。東京に引っ越ししてきて、電車好きな息子は都会の電車に喜んでいる様子だったけれど、やっぱり3歳児なりに生活の変化で不安定になっていたんだなぁ。

 

幼稚園には入れなかったけれど、近くの児童館でやっている1年間の3歳児クラスに参加することになった。

 

あっくん、大丈夫だよ。東京でも素敵なお友達ができるからね。