万葉集 今夜から こおろぎが鳴き始めた 今や、自分を放しても、 ふたりでいる理想や、面白さに どれだけ、いけるのかっておもふ 今でも、このままでも わたつみの豊旗雲に入日さし今夜の月夜さやけくありこそ (巻一、一五、中大兄皇子) 天の海に雲の波立ち月の舟星の林に漕ぎ隠るみゆ (巻七、一○六八、人麻呂歌集) 「万葉集の美と心」 青木生子 1976年 講談社