昼の月


mirror guumii


「カビリアの夜」

           フェデリコ・フェリーニ監督   1957年



DVDのご案内を読んで

神に愛される者は試されるって

一徹してる気がした


妻に演じさせてるってとこが

表裏をいっしょに見るつながり強さ


崖っぷちにいるカビリアは世の中的には男に…見える

強い女が演じて弱さの足りなさが必要に見える


裏切られても忘れ信じるカビリアを見るのが

どんなサスペンスものより怖かった


パートナーとうまくやっていくのに必要な

嫉妬との兼ね合い

求めること与えることが

挿話のように流れ

この世の栄光になんて関係なく

人に降りてきていることを見せる


ニーノ・ロータの音楽が

それでもそこはかとなく明るい予感を

心に吹き込む


カビリアは舞台に立ってまた本当の自分を演じてるんだろうか

オスカーはバックを握り施しをしてるんだろうか

フェリーニが何人かに一人は君と同じことを言うんだよって笑ってる


フィルムの中でくるくると催眠

フェリーニ・マジック