このコーナーは
大好きなcobaの曲を1曲1曲とり上げ
ひとふしひとふし積み上げ
天まで昇って行くというコーナーです
記念すべきスタートは
「baiser」
~『Paolino』から
燦然と輝く、どれだか聴いたか分からない曲
第一位に、たぶんなっている曲です
生活していて自然に耳に入ってくるcobaの曲で
「過ぎ去りし永遠の日々」
の哀しさに心は沈殿し
「トリュフ香の南瓜」
でグラグラと底に体ごと誘われ、『Paolino』を聴いたら
「baiser」
の優しさにはまったという論法
一年近くエンドレスで聴いてたような想い出
この1曲で人生が終結し始まるようなエンドレス
なぜだったんろうって、たゆたってたら
ショパンの「ノクターン 第2番 変ホ長調 作品9の2」を思い出した
人生の心の在り方が終結してる曲
この音楽偏愛人生のスタートに奏でられる曲
中学生のとき
くらもちふさこさんの漫画「いつもポケットにショパン」を
友だちと夢中になって読んだ
なんにも持ってなかったころに
人生の心の在り方を感じた曲
「baiser」を聴きまくっていたころは
一般的に社会的に欲しいと思われるものは手にしていた
だけどそんなのは本当に欲しいものじゃなくて
嘘っぱちだったんだって
今になって思う
さわさわと揺れる悲しみに
明るく光り射す感じ
体ごと持っていかれる感じ
「baiser」
口って
ミルクを飲んだり
人を求めおしゃべりし
愛し合ったりする
始まりの場所だ
「baiser」を聴くと
うす曇りの空に、陽が照らし始め
心も体も、温かく柔らかくなる
光りの中にいる感じ
cobaの曲にふざけられ、苦しいところに連れて行かれたとしても
暗闇を照らす光りが必ずあるように
どんな黒にも光りを見い出せる
持っている光りは隠せない
そこがcobaの魅力だ
そしていろんなところからアプローチできるように
いろんな人に引っかかるように
縦横無尽に仕掛けてくる
そこがたまらない
そこが優しい
そこが本当に欲しかった
大きな愛だ
ヴェーゼ…