三井ホームの家づくりは、「分業化」が特徴です。それぞれのプロフェッショナルがいて、そのシナジー効果でレベルの高い家を創るというのが謳い文句です。

1.営業担当者

2.(社外)建築家

3.(社内)設計担当者

4.インテリアコーディネーター

5.工事担当者

 

しかし、これは、諸刃の剣でした。

分業化とは、マネジメントする営業担当者がしっかり役割を果たすことが前提条件です。

マネジメントがないと、無責任だけが顕在化します。我が家は、正しくそのパターンでした。

また、設計・施工監理は一体で行うのが一般的です。三井ホームは、分離してます。

 

私の場合、打ち合せには、営業担当者はほとんど参加せず、社外建築家とのみ行う事がほとんどでした。設計担当者とは、1度会っただけです。工事担当者は、社外建築家が作成した仕様書・図面に基づいて工事を進めるのみです。当然、打ち合わせ段階のことは知りませんから、仕様書・図面が間違っていてもそのまま工事は進みます。設計者は普通、施工監理をしますが、三井ホームはしません。設計・打ち合わせ段階の説明も大雑把で、住〇林業のように、3Dパースはなく、白黒の専門用語の書かれた仕様書・図面のみです。従って、出来上がった、イメージを擦り合わせすることなく打ち合わせは終わりました。私の知っている人で、2階窓に当然、庇が付くものと思っていたのに、出来てしまってから付いていないことに初めて気づいた、と言う笑えない方がいます。三井ホームは、足場が取れて、外観が露になった時、施主の持っているイメージとのギャップが顕在化することが多いようです。

また、「オーダーメイドの歓び」と謳っていますが、内情は、三井ホームオリジナルパーツの限られた中からの選択で、その域を出たパーツを用いると極端に高くなります。「オーダーメイド」とは名ばかりと言うのが実態なので、注意が必要です。三井ホーム側の人間は、「ベストセレクション」と呼ばれる、三井ホームオリジナルパーツ小冊子を持っていますが、これらは、施主には開示されません。コスト削減らしいですが、PDFという手立てもある現在、理由は良く分かりません。この冊子を開示しないことも、出来上がってからの施主のイメージギャップを生む要因になっていると思います。

私の場合、インテリアコーディネーターには恵まれたと言えると思います。素人には思い付かない提案をビシバシしてくれました。こちらの意見は、却下されることが多かったです。照明器具、カーテン、クロス、アクセントクロス、タオルリング、巾木、廻り縁、部屋ごとのインテアリアテーマなど、家全体を総合的に考えて頂け、いざ、完成して見たら、すべてが完璧に出来上がってました。これには恐れ入りました。インテリアコーディネーターのみは、プロの仕事をしてくれました。