おはようございます。僕たちの仕事は言葉だけで正確に伝えるのはとても難しいなと感じる佐世保市花高で「理容 ふくだ」をやっている床屋の 福田謙吾です。

 

 あちこちで卒業式が終わり、初めてパーマやカラーをされる方も増えてきていますね。

 その際によくSNSを見てこんなパーマにしてほしい。こんな色にしてほしい。というオーダーもよくあります。

 

 その際に特にヘアカラーをするときに知っておいてほしいことがあります。たまに美容室の画像などに「ブリーチ不要」と書いてあることがあります。

 ブリーチは髪の毛の色素を壊して髪の色を明るくする薬剤です。

 

 ヘアカラーはペンキとは違い、塗った薬剤の色がそのまま髪の色になるわけではありません。黒い画用紙にいくら色鉛筆で描いても色が見えにくいように、黒い髪に色を入れようとするには一度髪を明るくする必要があります。

 一般的なカラー剤には黒髪を明るくする成分と、希望の色味(赤や青など)が一緒に入っていて黒髪を明るくしつつ、色味を入れています。

 

 この元の髪の色をどの位明るくするかがヘアカラーではとても大事になってきます。

 

 黒髪とハイブリーチ毛を同じカラー剤で一緒に染めてみると

 

 仕上がりはこんなにも違ってくるんです。

 

 とは言え、どの位の色が一度で済み、どの位の色が一旦明るくする必要があるかはわかりませんよね汗そこを説明していくのも僕たち理美容師の仕事になります。

 

 そして最初にお話ししたSNSによく出てくる「ブリーチ不要」の言葉。黒髪を明るくするのにはブリーチが大変有効ですが、その分髪への負担も大きくなります。

 それで「ブリーチ不要」との言葉を使われるのですが、ブリーチは使わなくても他のカラー剤で1回髪を明るくしてもう一度染め直すこともあるんです。

 

 え?「ブリーチ不要」だから一回で出来るんじゃないの?と思われるかもしれませんが、色味によってはブリーチまでの力は要らないけど、ある程度明るくしてからじゃないと入らない色味があります。

 

 髪の明るさだけで言うと下の表のオレンジの矢印くらいまでならブリーチ以外のカラー剤で対応可能ですが、青の矢印のレベルになるとブリーチが必要になってきます。

 またそんなに明るくはなくても色の彩度(鮮やかさ)や透明感によっても元の髪の色の抜き方が変わってきます。
 
 下のような色のうち

 

 

 左下の部分くらいならそのままのヘアカラーで対応できますが、中間くらいになると一度明るくする必要、上段になるとブリーチが必要になります。

 
 とこんなことを言っても難しいですよねショック
 
 ただ、SNS等に「ブリーチ不要」と書いてあるから1回のカラーリングで済むと思っていたのに、2回も染めないといけなかったから予想以上に時間もお金もかかってしまった滝汗なんてことにならないで良いように、染める前にスタイリストさんとよくお話ししておきましょうねニコニコ
 
 僕もこんなすれ違いが起きないように、気をつけながらカウンセリングの時に注意して説明できるように心がけたいと思います。

 

 

 

 

 

この記事を書いた人:福田謙吾  

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佐世保市花高でひっそりと営む床屋1980年生まれ。高校卒業後長崎市・福岡・佐賀での修業を経て、実家である佐世保市花高に帰り親の跡を継ぎ「理容 ふくだ」の2代目店主として日々奮闘中。 理容師・美容師免許・ホームヘルパー2級と持ち、ご自宅・施設問わず出張理容も行っております。 (プロフィール)   

 

 

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