読み進めると、



技術本というよりは、独自の思いを書き記した本と言った方が良さそうだ。



思い込みと言える箇所は、例えば、



人間の耳は不完全であり、数理と測定が必要とある。



それはそうなのだけど、解釈は違うと思う。



まず、人間を一括りにするのは間違いで、僕のようにブレーキの鳴きを聴き分ける仕事から、オーディオや楽器の仕事のための聴き分け訓練をしてきた人間と、単に音楽鑑賞を楽しんできた人間の聴感を一括りに出来るはずもない。



なので、工学的な解釈に直せば、音の解析には数理と測定が必要で、訓練された人間の耳での確認も合わせ必要だと思う。



いつも言うが、聴くのは人間なので。



所詮趣味だろうがなんだろうが、音楽鑑賞は音楽解析ではなく、余計なお世話なのだから。



それから、CDとレコードを例える20kHzの壁、という問題提起がある。



良くある話だが、それは機械として溝を読み込む仕組みを貶しているにすぎず、人が聴くのはその全体の時間軸で流れる音楽を聴くのだから、そんなあるカタログ値だけで説明できるはずもない。



じゃあ、ネットワークオーディオで言うところの世界中から自分の自宅のパソコンに送られてくる電波?は、ビットズレ?などない完全なデータだと証明できるのか?



その仕事に携わっていない人がとやかく言うとボロが出るであろう。



一番気に入らないのは、ケーブルやインシュレーターの影響は、物理特性から無視できるレベルだと言う。



いかにも、イケ綿ケーブルやKaNaDeを試したこともない、井の中の蛙であろう。