先日の来客では、改めてKaNaDeの作用を説明差し上げました。



KaNaDeは8種類以上の複合材料であると共に、形状を工夫してあります。



特許広報にも記載してありますが、それらについてまとめておきたいと思います。




①複合素材とその構造と厚みで、癖の少ない音質と余韻を与えます。


まず、固有の音と振動減衰性を決めるのが、素材の種類と添加量と内部気孔になります。


また、丸く作ることで、厚み方向にしか振動しにくくなります。



②十字スリットの寸法で立体感と定位を決めています。


十字スリットの幅で、スピーカーの横方向の広がる範囲が決まります。


十字スリットの深さで、スピーカーの前後方向の広がる範囲が決まります。



③下面粗さでも前後感が変わります。


十字スリットの深さ同様、下面粗さが荒いとより前後感が出て、ツルツルだと平面的な音になります。



④2段孔の深さで音の厚み感が変わります。



⑤下面の傾斜角の違いで、減衰性が変わります。



⑥十字スリット出口を広げたり角を削ったりしておくと、ボーカルのサ行の出方が和らぎます。



以上のようなことがノウハウになっていますが、



摩擦材では、スリットを入れると、その幅によって固有振動数が数Hzズレますので、ローターとの共振点をずらして鳴きにくくなります。



パッドの横のチャンファカットも、サ行と同じように、角当たりがしなくなるため、鳴き音が小さく改善できます。



気孔率が大きいほど、振動減衰しやすくなりますので、パッドもヒートシアといって、出荷前に表面をバーナーで焼いて有機物をあえて劣化させ表面気孔率を大きくしています。



車両出荷時の構内走行テスト時に鳴きを出さないためと、初期の摩擦係数を上げるためです。



そんなこんな摩擦材のノウハウがインシュレーターに役立っています。