米国株、ダウ続伸し最高値 米国とイランの合意期待で
米国・欧州株概況
2026年5月22日 5:07
【NQNニューヨーク=稲場三奈】21日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続伸し、終値は前日比276ドル31セント高の5万0285ドル66セント(速報値)だった。2月10日以来、約3カ月ぶりに最高値を更新した。米国とイランの戦闘終結が近いとの観測が強まり、株買いが優勢となった。ダウ平均は370ドル上げる場面があった。
米東部時間21日午後に米国とイランがパキスタンの仲介のもとで合意の最終案を完成させたという中東メディアの報道が伝わった。同日に正式に発表される可能性があるとした。これを受け、米原油先物が下落した。過度なインフレ懸念が後退したことで、主力株に買いが入り、ダウ平均は上げ幅を広げた。
朝方には売りが先行し、ダウ平均は300ドル超下げる場面があった。ロイター通信は21日、イランの最高指導者モジタバ・ハメネイ師が高濃縮ウランを国外に持ち出すべきではないとの指示を出したと報じた。トランプ米大統領はウランの国外搬出を求めており、条件の調整に時間がかかるとの思惑につながった。
個別では、IBMの上昇が目立った。米政府が量子コンピューター関連企業に助成金を出し、IBMに10億ドルを提供すると発表した。ハネウェル・インターナショナルやシスコシステムズ、メルクも買われた。
半面、エヌビディアが下げた。前日夕発表の四半期決算や収益見通しは市場予想を大幅に上回ったものの、材料出尽くし感などから売りに押された。ウォルマートも下落した。朝発表の四半期決算と併せて示した収益見通しが冴えず、先行き不安感が広がった。セールスフォースやボーイング、コカ・コーラも安かった。
ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は続伸し、終値は前日比22.739ポイント高の2万6293.098(速報値)だった。