米国株、ダウ続伸し56ドル高 ディフェンシブに買い 半導体株指数は3%安
米国・欧州株概況
2026年5月13日 5:51
【NQNニューヨーク=矢内純一】12日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3日続伸し、終値は前日比56ドル09セント(0.11%)高の4万9760ドル56セントだった。イラン情勢を巡る不透明感が根強いなか、ディフェンシブ株の一角に買いが入り、指数を支えた。半面、ハイテク株に売りが出て、上値を抑えた。
米国とイランの戦闘終結に向けた協議が難航している。イラン議会の国家安全保障・外交政策委員会のレザエイ報道官は12日のX(旧ツイッター)への投稿で、再び攻撃を受ければ核兵器に使えるまでウラン濃縮を進める可能性に言及した。トランプ米大統領は前日にイランとの停戦が危うい状況にあるとの認識を示していた。
12日の米原油先物市場でWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近6月物は1バレル102ドル台と前日に比べ4%あまり上昇した。原油価格の高止まりが続くなか、業績が景気に左右されにくいディフェンシブ株の一角に資金が流入し、指数の支えとなった。ユナイテッドヘルス・グループやアムジェンが上昇した。
市場では「堅調だった半導体株に利益確定売りが広がった」(マーフィー・アンド・シルヴェスト・ウェルス・マネジメントのポール・ノルティ氏)との指摘があった。ダウ平均の構成銘柄ではないが、インテルやクアルコムが大幅に下落した。半導体株から他の銘柄への資金移動がダウ平均を支えたとの指摘もあった。
朝方には主力株に売りが先行し、ダウ平均の下げ幅は一時400ドルに迫った。12日発表の4月の米消費者物価指数(CPI)は前年同月比の上昇率が3.8%とダウ・ジョーンズ通信がまとめた市場予想(3.7%)を上回った。インフレ懸念で米連邦準備理事会(FRB)が利下げに慎重になるとの見方が意識されやすかった。
そのほかのダウ平均の構成銘柄ではウォルマートやコカ・コーラ、JPモルガン・チェースが上昇した。メルクとジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)も高かった。半面、セールスフォースやIBM、マイクロソフトが下落した。
ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は3営業日ぶりに反落した。終値は前日比185.923ポイント(0.70%)安の2万6088.203(速報値)だった。ブロードコムやマイクロン・テクノロジーといった半導体株が売られた。主要な半導体関連株で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)は3%安で終えた。