米国株、ダウ反落 一時400ドル安 米イランの戦闘終結の不透明感で
米国・欧州株概況
2026年5月8日 5:14

【NQNニューヨーク=矢内純一】7日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3日ぶりに反落し、終値は前日比313ドル62セント安の4万9596ドル97セント(速報値)だった。イラン政府高官が米国の提案に否定的な見方を示したと伝わり、戦闘終結に向けた不透明感が株売りを誘った。ダウ平均の下げ幅は400ドルを超える場面があった。

イラン革命防衛隊の元総司令官のモフセン・レザイ氏が米国の停戦案を「非現実的な計画」とし、これに基づくホルムズ海峡の開放を認めないとの認識を示したとイランメディアの報道を引用して、米紙ウォール・ストリート・ジャーナルが7日伝えた。米国による賠償なしに戦闘を終結せさないとの考えも示したという。

イラン情勢を巡る不透明感が改めて意識され、7日の米原油先物市場でWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近6月物は一時、1バレル97ドル台と前日に比べ2%あまり上昇した。原油先物が上げ幅を広げるにつれ、株式にはリスク回避目的の売りが出た。

ダウ平均は前日までの2営業日で970ドル近く上昇し、2月中旬以来の高値を付けていた。ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数と多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数は最高値の更新が続いていた。高値警戒感が意識されるなか、主力株の一角には持ち高調整の売りが出やすかった面もある。

ダウ平均の構成銘柄ではキャタピラーやJPモルガン・チェース、スリーエム(3M)が下落した。メルクとシャーウィン・ウィリアムズも安かった。朝に四半期決算を発表したマクドナルドは小幅安で終えた。半面、セールスフォースやエヌビディア、IBMが上昇した。

ナスダック総合は3日ぶりに反落し、終値は前日比32.747ポイント安の2万5806.196(速報値)だった。英半導体設計のアーム・ホールディングスが大幅安となった。前日夕に発表した2026年1〜3月期決算で売上高などが市場予想を上回ったが、自社開発の半導体の供給能力が懸念された。