米国株15時、ダウ反落 ハイテク株下げ止まらず心理悪化
米国・欧州株概況
2026年2月6日 5:06
【NQNニューヨーク=戸部実華】5日の米株式市場でダウ工業株30種平均は反落し、15時現在は前日比491ドル89セント安の4万9009ドル41セントで推移している。ハイテク株が下げ止まらず、投資家がリスク回避姿勢に傾いている。代表的な暗号資産(仮想通貨)のビットコインの下落も、市場心理の重荷となっている。
ソフトウエア関連を中心に売りが出ている。5日には人工知能(AI)開発新興のアンソロピックがコーディング機能を高めたAIモデルの最新版を発表。オープンAIも同日、AIエージェントの構築などを支援する新たな法人向けサービスを発表した。ソフトウエアの事業モデルを揺るがしかねないとの懸念につながっている。
ダウ平均の構成銘柄ではないが、アルファベットも下げている。4日夕に発表した2025年10〜12月期決算はAIを支えに売上高などが市場予想を上回ったが、26年12月期通期の設備投資計画が市場予想を大きく超えたことが不安視されている。AI投資を巡る不透明感から他の主力ハイテク株にも売りが波及している面がある。
情報サイトのコインデスクによると、5日のビットコイン価格は前日夕の7万ドル台から6万5000ドル台に水準を切り下げる場面があった。ニューヨーク商品取引所では金先物相場が下げるなか、銀先物価格(3月物)の前日比の下落率は1割を超える場面があり、投資家のリスク回避姿勢につながっている。
米労働市場を巡る不透明感も相場の重荷になっている。5日発表の週間の米新規失業保険申請件数は前の週から増え、市場予想を上回った。5日に公表された25年12月の米雇用動態調査(JOLTS)では、求人件数が20年9月以来の低水準となった。
ダウ平均の構成銘柄ではアナリストが投資判断を引き下げたマイクロソフトのほか、セールスフォースやアマゾン・ドット・コムの下げが目立つ。ユナイテッドヘルス・グループやJPモルガン・チェース、ナイキも安い。半面、シスコシステムズやトラベラーズ、メルクは上昇している。
ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は3日続落している。半導体のクアルコムが大幅安となっている。4日夕発表の四半期決算と併せて示した26年1〜3月期の収益見通しが市場予想に届かず、アナリストによる投資判断の引き下げも嫌気された。