この数日間、太陽が非常に活発な活動を見せています。5月13日~14日にかけて、2025年で最も強力な太陽フレアが複数発生し、今後さらなる影響が地球に及ぶ可能性があると、アメリカ海洋大気庁(NOAA)宇宙天気予報センターが発表しました。

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太陽面でXクラスのフレアが連発
オーロラの発生原理 出典:NASA

まず13日、太陽の黒点「AR4086」が爆発し、太陽フレアの中で最も強力なカテゴリーに分類される「X1.2クラス」のフレアが発生しました。翌14日未明には、別の黒点「AR4087」から、さらに強力なX2.7クラスのフレアが発生します。その前後には、M5.3およびM7.7クラスの中規模フレアも相次いで観測されているのです。

これらの太陽フレアによって、地球の昼側では一時的なラジオの通信障害が発生しました。影響を受けたのは、北・南アメリカ、ヨーロッパ、アフリカ、中東、東南アジアといった広範囲にわたったと報告されています。太陽フレアが発するX線や紫外線は、地球の電離層を過度に電離させ、短波通信に使用される信号が吸収されてしまうためです。

火星にもオーロラの可能性
火星で発生するオーロラのイメージ 出典:スペースチャンネル(AI)

14日のX2.7クラスのフレアでは、CME(コロナ質量放出)も伴いました。これは太陽表面から高エネルギーのプラズマが放出される現象で、地球に向かえばオーロラや磁気嵐の原因となります。

しかし今回は、黒点AR4087が太陽の北東端に位置していたため、放出されたCMEは地球ではなく火星の方向へ向かいました。NASAの予測によれば、5月18日には火星でオーロラが観測される可能性があるとのことです。
2012年8月に太陽で発生した紅炎 出典:NASA

黒点AR4087は、今後数日かけて太陽の表面を移動し、地球の正面に回り込んできます。今後、同じ黒点からさらにXクラスのフレアが発生すれば、地球に直接影響を及ぼす可能性もゼロではないでしょう。

太陽フレアやCMEによって引き起こされる磁気嵐は、電力網や通信衛星、GPSの精度に影響を及ぼす可能性があります。強力な磁気嵐の場合、中緯度地域でもオーロラが観測されることがあります。

宇宙天気の変化は、現代社会のインフラに広く影響を与えかねません。最大級の太陽フレアの影響が地球に直撃したとき、一体わたしたちの生活に何が起こると思いますか?是非みなさんからのコメントお待ちしています。