NYダウ続落で開始、景気減速に警戒感 ナイキ一時9%安
株式
2025年3月21日 23:42


【NQNニューヨーク=三輪恭久】21日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続落して始まり、午前9時35分現在は前日比369ドル92セント安の4万1583ドル40セントで推移している。米政権の関税政策などで米景気の減速感が強まることへの警戒から、売りが先行している。

米連邦準備理事会(FRB)が18〜19日に開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)では政策金利の維持を決めた。パウエル議長は、これまでに発表された指標から経済が底堅さを保っており、当面様子を見る姿勢を強調した。市場ではFRBの政策姿勢に安心感が広がったものの、トランプ米政権による関税が経済に悪影響もたらすとの懸念は根強い。

ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は21日朝の講演で、経済や政策を巡る不確実性が高いことに言及した。市場では雇用や生産など経済の実態を示す指標の内容を見極めたい投資家が多く、積極的に運用リスクを取りにくい雰囲気がある。

ダウ平均の構成銘柄ではないが、物流のフェデックスが大幅安となっている。20日夕に2024年12月〜25年2月期決算と同時に発表した25年5月期通期の収益見通しを引き下げた。経済活動の軟化が続く中で不確実性があることを反映したと説明し、売り材料となっている。

ダウ平均の構成銘柄ではナイキが一時9%安となった。20日夕発表の24年12月〜25年2月期決算では減収減益ながらも売上高と1株利益が市場予想を上回った。一方、25年3〜5月期の売上高見通しが市場予想に届かない。事業再編の影響で売上高総利益率も悪化するとの見方を示し、売りが膨らんでいる。

そのほかのダウ平均の構成銘柄ではIBMやウォルト・ディズニー、キャタピラーが安い。エヌビディアとアップルも下落している。一方でボーイング、ベライゾン・コミュニケーションズが高い。

ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は続落して始まった。前日夕に四半期決算を発表した半導体のマイクロン・テクノロジーが安い。