NY原油、5カ月ぶり78ドル台 対ロシア制裁で買い
海外
2025年1月14日 6:08

米南部テキサス州の原油生産設備=ロイター

【ニューヨーク=花房良祐】米ニューヨーク市場で13日、原油指標WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)が前営業日に比べ2.9%高い1バレル78.82ドルで取引を終えた。2024年8月以来の高水準だ。米バイデン政権がロシア石油産業に対する経済制裁強化を発表し、中国やインドが代替調達を迫られたことで原油相場に上昇圧力がかかった。

バイデン政権はロシアの石油会社とロシア産の石油を運搬するタンカーを制裁すると発表。ロシア産の石油は中国とインドが購入しており、両国は中東やアフリカの産油国から代替調達する動きを見せている。

ロイター通信によると、中国の精製会社はアラブ首長国連邦(UAE)やアフリカ・アンゴラ、南米ブラジルの原油を調達した。インドの精製会社も中東などからの調達を増やす見込みだ。

米国では寒波が直撃し、原油の在庫が過去5年平均より6%低い水準。ガソリンや灯油といった石油製品の需要が増加して相場を押し上げた。寒波は天然ガスの米国指標「ヘンリーハブ」にも上昇圧力をかけた。

米国はトランプ次期政権がウクライナ紛争で和平交渉を促す方針。制裁で圧力を強めてロシアから譲歩を引き出す構えだ。

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