本願寺月光蟲です。
Xのインディーズ時代のツアーを田舎で観に行った。
好きでも嫌いでもなかったけど観に行ったんだよな。
その後すぐに今の地位にまで。あっという間だった記憶があります。
好きでも嫌いでもないのにXの存在はロック好きにしてみたら避けて通れない。
好きではないモノの気にした時点でXの勝ちなような気がする。
Xが普通に売れてる時、ラジオっ子だったんだけど毎週 Toshl のラジオを聴いてた。
素朴っていうか「単に良い人じゃねえか」と思ったものだ。
元々、素で良い人というよりそれを通り越してお人よしというか人を疑うという感じの人ではなかったんだろうな。
ラジオ聴いてても基本的に冗談が通じるタイプではないのは子供心に思ったものだ。
インディーズのツアー、田舎で観た時は暴動のような盛り上がりだったのにラジオでは単に良い人の匂いが出ててロックをやってる人には全然聞こえなかったな。
ある日テレビで洗脳がどうのこうのとワイドショーでやってたときかなり衝撃を受けたのはやはり皆と同じでそのルックスだった。
とにかくダサかったんだよね。あれだ、80年代のテレビ業界のADみたいな。
当時だって「今時こんな奴ぁいねえよ・・・・」と思ったものだ。
私はもう当時東京に来てたんだけど、バイト生活で凄まじく肉体的に疲労を感じてたんだけど、埼玉のわけわからん場所で「Toshl 弾き語り」のチラシが貼ってたのを見つけて時間つぶしでミーハー気分で観に行ったんだよな。
そしたらスタッフと客合わせて5人という素晴らしい動員記録だった。
「ありえねえ・・・・」と思ったと同時に「いくら洗脳がどうのこうのと言ったとこでXのファンはどうして観にこねえんだ・・・」って。
5人はないだろ、5人は。
しばらくしてバイトで肉体労働やってる際、北千住に行ったらまたチラシをみかけた。
今度は演歌しか売ってないレコ屋で弾き語りという感じで。
丁度仕事終わりだった時間からだったのでミーハー気分で観に行ったら客は10人程。
なんかこういたたまれない。
私はこのときも「なんでXの客いないの?ってかマニアすら来てないのか・・・・」と思ったものだ。
その次は実家に8年ぶりに帰った時だ。
私の実家は田舎の中でも都会だったんだけど、ホームセンターに散歩に行ったらなんとそこに彼が弾き語りで歌うという。
帰省してて田舎は退屈なわけで観に行ったら客が3人だけ。
酷い有様だったなあ。
肝心の歌はX時代よりも寂しそうな感じだったのを覚えている。
やってる音楽が違うとはいえ、やはり曲も歌詞もあんましピンと来なかったわけで。
でもこのときも「Xのファンとかマニアって・・・・・」と思ったりしてた。
落ち目になったらそっぽを向くのは人気商売の厳しいとこなんだな、と漠然とした気持ちで彼の歌を聞いてた。
悪い言い方をすると、Xのメンバーである彼に「なんかかわいそう」と思ってたわけです。
私の人生の中でも一番うだつが上がらなかったときだし、さらに下に見えてた気がする。
失礼な話だとも思うがそれくらいインディーズ時代のXとは違ってたのです。
実家近くでの弾き語りを終えたToshlはなんと自分でCDを片付け、店内の掃除までやってて。
なんだか気の毒で「あの・・握手して頂けますか」と頼んでみたら、笑顔で対応してくれた。
「前に三回観てるんですよ。インディーズのXのツアーも行ったんですよ。だから今日で四回目です」と話したら彼は「ありがとうございます」となんと45度のおじぎをあきらかに私の方が年下でもあるにかかわらずしてきた。
「珍しいですね、ソロの方を多く観て頂いてるなんて」と敬語。
偶然です、とも言えず・・・・。
「Xやれって言われるんじゃないんですか?」と聞いたら「もうあの世界は嫌なんです。ちょっと疲れてしまいまして」と苦笑した笑顔で言われたんだよね。
とにかく凄く疲れた顔もしてたし、それなのに演歌以上に手売り、礼儀正しい、敬語、と・・・。
「良い人すぎるな・・・」という複雑な気分になり、「あの。頑張ってください」と言ったら「勿論です。またここには歌いに来るし関東でも歌ってますのでよろしくお願いいたします」ってまた45度おじぎしてきた。
「Xの人が・・・・」と、そりゃXが好きじゃなくても凄い事だとわかったし、何より疲れてる顔と精一杯の笑顔というのかな、とにかくもう生気が抜けた笑顔で。
かなり時間が経って時代はネットだけでなく、スカパーだの衛生放送の時代になってて。
スカパーは大好きで売れてるチャンネルには加入してたんだけどいきなりXの生放送があるのを知る。
東京ドームで復活、としつこいほど宣伝してた。
しかも生放送。
そりゃ観るでしょ。
なんかこう「なんで戻ったんだろ?」なんて軽く考えてたんだけど・・・・・。
しかも「ヒデもタイジもいないし、何かのけじめなのかなあ?」と思ったりした。
ファンにしてみたら夢のような再結成だったんだろうけど、好きでも嫌いでもない私にしてみたら「うまくいけばいいですね」位な感じかな。
後にいきなり自分は洗脳されてた、みたいなニュースがネットを駆け巡るわけです。
児童への虐待やらお金やら破産やら、なんだか気の毒なニュースで。
で、この本・・・・・・・・・・・・・・・・。
かなり濃密というか、ほんと「痛々しい」としか言えない程インパクト大だった。
彼の元奥さんとセミナー主催者のやり口・・・。
セミナーや宗教の典型的なパターンが書いてある。
そのパターンはホント珍しいものではない。
とにかく、暴力と隔絶、遮断。しかも12年って。
日本に限らず先進国の企業も少なからずこの方法で社会は動いてるんだけど、洗脳のテクというか、人を極端に味方につける方法として当たり前な方法ばかり繰り返される。
とにかく彼の場合暴力が酷かった内容が描かれている。
DVというか、ほんとの暴力で。男なのに元奥さんに毎日のように殴られるという・・・・。
セミナーや宗教やブラック企業の典型的なテクニックだが、とにかく過去の人間関係は全て悪と徹底的に教え込まれる。
暴力(言葉含む)と建前だけの抱擁。あめとむちの洗脳ワールドは先進国をむしばんでいる。
彼の場合金を生むというのがさらに被害を拡大させたのでしょうね。
濃い本なのだが、実際は「もっとすごかったんだろうな」と思われる内容で、実際のとこは薄い本なのかもしれない。
12年間の細かい事を書いてたらきりがなかったんでしょうね。
物凄く濃い話をうまくまとめてある。
Xのファンが読んだら泣くんではないだろうか?
この本読んでて思ったのは「彼は良い人すぎた」という事でした。
もっと言うとやはりアーティストに向いているんだろうなと思ったりもした。
金の事はよしきに任せて歌いたい歌をうたえばいいさ。
しかし「芸能人」という枠で考えるとこんな濃いタレント本ってまずないと思います。
とにかく読んでるほうもゲンナリしてくるほどだ。
とにかく暴力が酷い。
これから先、ソロとXと色々やっていくんだろうけど・・・良い人だしまた騙されなければ良いなあ、と切に思うのでした。
がんばって欲しいよね。
今日の1冊 地獄の12年からの生還 Toshl (著) 感想

X JAPAN - 紅 (Kyoto Sports Valley 1988.09.04)
X (X JAPAN) - Orgasm (Sendai Morning Moon 1988)
■■■■■■
最近サブカルもオタクもつまんなくなりましたね。
自称する連中ばかりが多くてゲンナリしてます。
面白い文化って自分で見つけないといけないね。
メジャーもマイナーも関係ないっす。
読んだ本の感想です。(批評ではなくただの感想)
Xのインディーズ時代のツアーを田舎で観に行った。
好きでも嫌いでもなかったけど観に行ったんだよな。
その後すぐに今の地位にまで。あっという間だった記憶があります。
好きでも嫌いでもないのにXの存在はロック好きにしてみたら避けて通れない。
好きではないモノの気にした時点でXの勝ちなような気がする。
Xが普通に売れてる時、ラジオっ子だったんだけど毎週 Toshl のラジオを聴いてた。
素朴っていうか「単に良い人じゃねえか」と思ったものだ。
元々、素で良い人というよりそれを通り越してお人よしというか人を疑うという感じの人ではなかったんだろうな。
ラジオ聴いてても基本的に冗談が通じるタイプではないのは子供心に思ったものだ。
インディーズのツアー、田舎で観た時は暴動のような盛り上がりだったのにラジオでは単に良い人の匂いが出ててロックをやってる人には全然聞こえなかったな。
ある日テレビで洗脳がどうのこうのとワイドショーでやってたときかなり衝撃を受けたのはやはり皆と同じでそのルックスだった。
とにかくダサかったんだよね。あれだ、80年代のテレビ業界のADみたいな。
当時だって「今時こんな奴ぁいねえよ・・・・」と思ったものだ。
私はもう当時東京に来てたんだけど、バイト生活で凄まじく肉体的に疲労を感じてたんだけど、埼玉のわけわからん場所で「Toshl 弾き語り」のチラシが貼ってたのを見つけて時間つぶしでミーハー気分で観に行ったんだよな。
そしたらスタッフと客合わせて5人という素晴らしい動員記録だった。
「ありえねえ・・・・」と思ったと同時に「いくら洗脳がどうのこうのと言ったとこでXのファンはどうして観にこねえんだ・・・」って。
5人はないだろ、5人は。
しばらくしてバイトで肉体労働やってる際、北千住に行ったらまたチラシをみかけた。
今度は演歌しか売ってないレコ屋で弾き語りという感じで。
丁度仕事終わりだった時間からだったのでミーハー気分で観に行ったら客は10人程。
なんかこういたたまれない。
私はこのときも「なんでXの客いないの?ってかマニアすら来てないのか・・・・」と思ったものだ。
その次は実家に8年ぶりに帰った時だ。
私の実家は田舎の中でも都会だったんだけど、ホームセンターに散歩に行ったらなんとそこに彼が弾き語りで歌うという。
帰省してて田舎は退屈なわけで観に行ったら客が3人だけ。
酷い有様だったなあ。
肝心の歌はX時代よりも寂しそうな感じだったのを覚えている。
やってる音楽が違うとはいえ、やはり曲も歌詞もあんましピンと来なかったわけで。
でもこのときも「Xのファンとかマニアって・・・・・」と思ったりしてた。
落ち目になったらそっぽを向くのは人気商売の厳しいとこなんだな、と漠然とした気持ちで彼の歌を聞いてた。
悪い言い方をすると、Xのメンバーである彼に「なんかかわいそう」と思ってたわけです。
私の人生の中でも一番うだつが上がらなかったときだし、さらに下に見えてた気がする。
失礼な話だとも思うがそれくらいインディーズ時代のXとは違ってたのです。
実家近くでの弾き語りを終えたToshlはなんと自分でCDを片付け、店内の掃除までやってて。
なんだか気の毒で「あの・・握手して頂けますか」と頼んでみたら、笑顔で対応してくれた。
「前に三回観てるんですよ。インディーズのXのツアーも行ったんですよ。だから今日で四回目です」と話したら彼は「ありがとうございます」となんと45度のおじぎをあきらかに私の方が年下でもあるにかかわらずしてきた。
「珍しいですね、ソロの方を多く観て頂いてるなんて」と敬語。
偶然です、とも言えず・・・・。
「Xやれって言われるんじゃないんですか?」と聞いたら「もうあの世界は嫌なんです。ちょっと疲れてしまいまして」と苦笑した笑顔で言われたんだよね。
とにかく凄く疲れた顔もしてたし、それなのに演歌以上に手売り、礼儀正しい、敬語、と・・・。
「良い人すぎるな・・・」という複雑な気分になり、「あの。頑張ってください」と言ったら「勿論です。またここには歌いに来るし関東でも歌ってますのでよろしくお願いいたします」ってまた45度おじぎしてきた。
「Xの人が・・・・」と、そりゃXが好きじゃなくても凄い事だとわかったし、何より疲れてる顔と精一杯の笑顔というのかな、とにかくもう生気が抜けた笑顔で。
かなり時間が経って時代はネットだけでなく、スカパーだの衛生放送の時代になってて。
スカパーは大好きで売れてるチャンネルには加入してたんだけどいきなりXの生放送があるのを知る。
東京ドームで復活、としつこいほど宣伝してた。
しかも生放送。
そりゃ観るでしょ。
なんかこう「なんで戻ったんだろ?」なんて軽く考えてたんだけど・・・・・。
しかも「ヒデもタイジもいないし、何かのけじめなのかなあ?」と思ったりした。
ファンにしてみたら夢のような再結成だったんだろうけど、好きでも嫌いでもない私にしてみたら「うまくいけばいいですね」位な感じかな。
後にいきなり自分は洗脳されてた、みたいなニュースがネットを駆け巡るわけです。
児童への虐待やらお金やら破産やら、なんだか気の毒なニュースで。
で、この本・・・・・・・・・・・・・・・・。
かなり濃密というか、ほんと「痛々しい」としか言えない程インパクト大だった。
彼の元奥さんとセミナー主催者のやり口・・・。
セミナーや宗教の典型的なパターンが書いてある。
そのパターンはホント珍しいものではない。
とにかく、暴力と隔絶、遮断。しかも12年って。
日本に限らず先進国の企業も少なからずこの方法で社会は動いてるんだけど、洗脳のテクというか、人を極端に味方につける方法として当たり前な方法ばかり繰り返される。
とにかく彼の場合暴力が酷かった内容が描かれている。
DVというか、ほんとの暴力で。男なのに元奥さんに毎日のように殴られるという・・・・。
セミナーや宗教やブラック企業の典型的なテクニックだが、とにかく過去の人間関係は全て悪と徹底的に教え込まれる。
暴力(言葉含む)と建前だけの抱擁。あめとむちの洗脳ワールドは先進国をむしばんでいる。
彼の場合金を生むというのがさらに被害を拡大させたのでしょうね。
濃い本なのだが、実際は「もっとすごかったんだろうな」と思われる内容で、実際のとこは薄い本なのかもしれない。
12年間の細かい事を書いてたらきりがなかったんでしょうね。
物凄く濃い話をうまくまとめてある。
Xのファンが読んだら泣くんではないだろうか?
この本読んでて思ったのは「彼は良い人すぎた」という事でした。
もっと言うとやはりアーティストに向いているんだろうなと思ったりもした。
金の事はよしきに任せて歌いたい歌をうたえばいいさ。
しかし「芸能人」という枠で考えるとこんな濃いタレント本ってまずないと思います。
とにかく読んでるほうもゲンナリしてくるほどだ。
とにかく暴力が酷い。
これから先、ソロとXと色々やっていくんだろうけど・・・良い人だしまた騙されなければ良いなあ、と切に思うのでした。
がんばって欲しいよね。
今日の1冊 地獄の12年からの生還 Toshl (著) 感想

X JAPAN - 紅 (Kyoto Sports Valley 1988.09.04)
X (X JAPAN) - Orgasm (Sendai Morning Moon 1988)
■■■■■■
最近サブカルもオタクもつまんなくなりましたね。
自称する連中ばかりが多くてゲンナリしてます。
面白い文化って自分で見つけないといけないね。
メジャーもマイナーも関係ないっす。
読んだ本の感想です。(批評ではなくただの感想)