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基本はコンビニや専門店のおにぎりの感想

本願寺月光蟲です。

毎週必ず二本のドキュメント番組を見ています。
毎週毎週興味深く観てる。

ここ数年で興味深かったのは2つ。

●物産展に出る、凄く小さい村の駅弁の方

駅弁が好きな私は物産展に行くわけですが、過疎が進んでる小さい街の駅弁業者はこの物産展に出れるか?というのが生命線になるのはわかる。
ドキュメントでやってたのは小さい駅弁会社の1人のオバサンの密着。
過疎の村での駅弁。歴史もあるし全国でも有名。
だが、物産展のメインの時期は1~5月。それ以降は地元に戻って地元での駅弁売り。
この1月から五月ってのがほんとすごい。60代のおばさんは1人で延々全国とアジアの物産展をまわっている。
実演販売~売上管理、その場所その場所のアルバイトの管理、デパートとの交渉、、、どんだけ忙しいんだよ?というのがポイント。
「人増やせよ」と思うんだがそうもいかないのは、元は過疎の村での会社だというのと物産展の時期意外は地元の駅で売るだけだから生活が成り立たない。
びっくりしたのはその会社(本社)は物産展がない時期はなんとゴルフのキャディをやっているという。
なんだか凄い生活の60代女性。
たくましいなあ。
伊勢丹や高島屋はバンコクやら台湾にもあって、そこにも一人で駆けつける。
過疎の村の会社の社員なんだがよくそこまでするよなあと思うがやりがいがあるんだろうね。
過疎の村での有名駅弁なわけで町おこしにはならないけど街の名前は売れるわけで。
会社を大きくしなくてもいいけども忙しすぎじゃないか?でもいいのか、時期が終わればのんびりゴルフのキャディ。
色んな人生があるな


●百姓
某地方の駅から車で四時間で大家族が住んでいて、テレビもないし食べ物は全部自分達で作るという家族ドキュメントの続編。
この家族はその15年前に同じ番組でも取材を受けていた。
おとうさんは百姓で、子供は5人。
子供はみんな小さい。
だが学校は父親の方針により「自主性を重んじる」という・・・・行きたければいけばいいし行きたくないならいかなくてもいいという方針。
だが、生活そのものが凄い。いや、、凄いって言うのは違うのかなあ。
ようは・・・にわとり飼育、畑、たんぼ、これを全部一家でやるため学校なんか行く暇がないんだよ。
このドキュメントの目玉は10歳位の女の子が鶏を殺して、それを食べるところだ。
この家のオヤジも凄くて鶏の解体の仕方まで丁寧に教えたので知識も凄い。
小さい娘も鶏を殺して羽をとり、ちぬきをしてそれで解体して鍋などにして食べる。

そのドキュメントの続きが。
その子は都会に出ていて、美人さんになっていた。
おとうさんを恨んだこともあるとも語っていた。
24歳になったその子は「純粋すぎると怒られた」とか「何にもしらないんだね、とバカにされた」とか「ブランドとか知らないのも馬鹿にされた」と切々と語る。
だが、元々美人な顔なのでなんも問題はないような・・・・。
そして父親がガンになり田舎のその家に久々にかえっての団欒で無事エンディングというテレビらしい流れなんだけど。
「一時期は恨んでたけど」というセリフは見てる人間の心をえぐる。
その百姓のおとうさんのやってきたことは間違ってなかったのかもしれないし今の人間社会だと間違いなような気がする。
そのオヤジはガンなのに手術もしないし薬も拒否して自然にまかせるという。

娘が帰ってきたときの笑顔はやらせの演出ではできないような笑顔。

こういうのをみると複雑な気分になるけど、次の日になると私も忘れてしまう。
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ドキュメントはSFを見るような気分になりますね