今日の1冊 蝶コレクターの黒い欲望 ピーター・ラウファー (著) | おにぎりくんの感想部屋

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本願寺月光蟲です。

世の中細分化が進んで様々な趣味を差別する人は少なくなった気がする。
マニアでもオタでも呼び名はなんでもいいけど度を越している人は結構いる。

世の中のオタってかマニアってかコレクターとか呼ばれる人種の中で「きちがい指数が高いのは?」と聞かれたら?
私が思うに、

古本


この2つのオタだ即答する。

ドラマの「相棒」で蝶コレクターの話が出てくる。
話のテーマは蝶コレクターの話というよりも自然環境の話がメインなんだけども、テレビであるから蝶コレクターの表現がオーバーになるのだけれど、蝶コレクターがいかにキチガイかわかる話になっている。

蝶に魅入られてる人というのは昔から一定数存在してるわけだが、お金持ちにしか蝶はなびかない。
昆虫コレクターの中でも蝶だけは別格の存在のように思う。
小学生の時虫博士みたいなやつはいるけど、蝶にだけこだわるやつというのは基本的に友達がいなかったのを覚えている。

よく鉄道オタが危険だとかアニオタが危険だとか笑い話にもなるし、犯罪に絡む場合は笑われる存在。
だが、蝶コレクターはマニアとかオタとかで計れない。ただのキチガイである。

オタの人達の欲望は限りないわけだが犯罪まで走ったとしても微罪が多い。
欲しいモノを入手するために殺人がおこったとしてもそんなに殺さないだろう。

だが、蝶コレクターの欲望はマシンガンで何百人だろうが殺すであろうし、ばくだん使って大量殺人してでも蝶を入手するような人種のように思う。
オークションで高値がつくジャンルはいっぱいあるが、蝶もまたしかり。
とにかく凄まじい値がつく。金持ちじゃないと蝶コレクターは無理だ。

だが世界で高値になるということはマフィアが必ず介在する。
高く売れるもの、世界相手、そりゃ凄い事になるのは想像がつく。

この本は蝶コレクターにまつわる話が書いてありかなり興味深い。
蝶キチガイが最終的に蝶を入手するまでにいかに自然を破壊し、いかに生態を崩し、陰で何人人が死んでいるのか?という話になる。
とにかく凄い。

日本はオタ大国と言われて自嘲的に笑う人が多いわけだが蝶コレクターに比べたら「本物」がいかに凄い連中だって事がわかることでしょう。
みんな蝶コレクターみたいにキチガイ目指さんと本物になれないゾ


今日の1冊 蝶コレクターの黒い欲望 ピーター・ラウファー (著)



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最近サブカルもオタクもつまんなくなりましたね。

自称する連中ばかりが多くてゲンナリしてます。
面白い文化って自分で見つけないといけないね。
メジャーもマイナーも関係ないっす。

読んだ本の感想です。(批評ではなくただの感想)
読んだ事がない人向けに書いてるつもり。
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