小心者が生きにくい世の中である。
電車の中ですいてても痴漢冤罪を考え両手で本を読んだり、揺れてないのに両手で吊り革をつかむとかさりげなくアピール。
ニットの帽子をかぶって黒いコート着て歩いてる最中女子小学生が前を歩いてたりすると「不審者だと思われて通報されるんではないのか?」とか。
本屋で探していた本の上に荷物を平気で置いてるおっさんがいても注意せずいなくなるのを待つとか。
デパートでトイレに行こうと思ったら男子トイレの場所が女性下着店の前を通るため違うビルとかパチンコ屋のトイレまで我慢するとか。
小心者はいつもびくびくしている。
でも悪い事をしてない限り本当は大丈夫だ!
問題はその小心者の精神にある。
自分を鍛えなおしたいとか自分を変えたいと思う時があるが自己啓発本を読んだりビジネス書を読むのも妙にかっこわるい。
そんなときは小心者だけど仕事でしょうがなく挑戦している北尾さんの本が良い。
この本でチャレンジしてる内容が、これまた小心者すぎて面白い。
出版社のインフォ
↓
知人に貸した僅か二千円の返済を迫る、電車でマナー知らずの乗客を叱り飛ばす、初恋の女性に二十三年の時を越えて告白する、激マズ蕎麦屋で味の悪さを指摘する…。変人だと思われ相手に逃げられようが、暴力を振るわれようが、後悔するより、まずは行動!ちょっとした胸のつかえを取るために小心ライターが挑んだ、愛と勇気のルポ。
↑
この手の本にありがちなエロ系ルポはない。
そしてタイトルの「鼻毛出てますよ、と言えるか?」も実践している。
素晴らしい程のくだらなさであるが、みんなが持ってる小心者の気持ちを代弁してくれている。
例えば「小学生相手に野球をするとどうなるのか?」的な章。
今のご時世小学生に話しかけるだけで頭のおかしい親が出て来て通報するのは明白。
そこに昭和的な親父のように「俺もまぜろ」と挑む北尾さん。
昔は確かに乱入してくる怪しい野球好きなオヤジがいたものであります。
今はそれをやると下手したら逮捕、次の日のスポーツ新聞の3面とかに「ロリコンホモ、空き地で御用」とか書かれてしまいそうだ。
のほほんとしつつも果敢な挑戦をする小心者代表の北尾さんの本、面白いです。
今日の1冊 キミは他人に鼻毛が出てますよと言えるか 北尾 トロ (著)

キミは他人に鼻毛が出てますよと言えるか 感想
■■■■■■
最近サブカルもオタクもつまんなくなりましたね。
自称する連中ばかりが多くてゲンナリしてます。
面白い文化って自分で見つけないといけないね。
メジャーもマイナーも関係ないっす。
読んだ本の感想です。(批評ではなくただの感想)
読んだ事がない人向けに書いてるつもり。
■■■