今日の1冊 孤独 北野武 (著) | おにぎりくんの感想部屋

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本願寺月光蟲です。

私は大阪の芸人さんが苦手だったりする。
いわゆる関東芸人派と言いますか。
大阪がどうのこうのというより関西方面の芸人さんというのは押せ押せで俺が俺がパターンにみえてちょっと疲れるんですよねえ。
それは別につまらないとかでなく。
ただたんにのんびりしてるってのと、ガツガツしてない空気が好きなんですよね、だから関東芸人さん派。
お笑いというより関東芸人さんたちが話をしてたりする空気もすきだ。
穏やかなわりに内に秘めている暴力性も好きで、関西芸人さんだと表だって暴力を感じるし。

私はビートたけし、とんねるずの子供世代だ。
たけしの場合、毎日テレビ出ていたし、馬鹿には馬鹿と言ってたし、年寄り、ブス、オタクにも容赦なかった。
今はある意味安定期を通り越し、権威にもなり世界の人に。

80年代、ひょうきん族がどリフの視聴率を軽く抜いてた時期がある。
しかも今思うと凄い面子でやってたんだが、ほとんど吉本の芸人さんなんだよね。

たけしが当時を振り返ると「俺一人対関西芸人全員だった」みたいな事をよく言っている。
ほんとにその通りだったと思う。
その後とんねるずが出てくる。
だがとんねるずと立ち位置も違うわけで、80年代のテレビはさんまやタモリ、そしてとんねるずよりもたけしが圧倒的に電波に乗っていた。
しかもたけしの場合とにかく親が嫌っていた。
ドリフの場合は下ネタ、吉本勢はコントに漫才。
だがたけしは根本的に暴力的で、女でも殴るしさんまは水に落とすし粉にも落とす。
たけし軍団に無茶をやらせつつも自分でもたまに挑んだり。
そして週刊誌に殴り込みで傷害で逮捕。
まさに波乱万丈。

昔たけしがラジオで悩み相談を軽くやったんだが、ファンが毎週悩み相談を送ってくるのにむかついて生放送で「俺に相談すんなよ、死にたいならさっさと死ね」とかはっきり言うのもこの人だった。
やはり関東芸人トップのパワーというのはうちに秘める暴力性が面白いんだなあと。

そもそも、80年代にたけしに影響受けなかった子供なんているのだろうか?とも思う。

だが、その当時も今も考えてる事は変わらないようだ。
たけしの本は新しいのがでると読んでいるけど毎回似たような話をしつつもこの本は渋谷陽一責任編集の雑誌の単行本化。
ロッキンオン的に編集されているような気もする。
書いてるのではなくいわゆる語りおろし的な本です。

興味深い内容になっています。

野武、家族を語る
家系 / 父親 / 看病 / 真面目 / 長男 / 家長 / 次男・長女 / 良家 / 遺伝 / 兄姉 / 息子 / 再会 / 妻 / 離婚 / 説教 / 遺産 /
登校拒否 / 娘 / 大人 / 軍団 / 雰囲気 / 信頼 / 約束 / 安心 / 財布 / 愛情

北野武、酒を語る
端緒 / 嘔吐 / 病気 / 自壊 / 豪遊 / 義務 / 過失 / 薬物 / 酒量 / 疑念

北野武、暴力を語る
中学 / 喧嘩 / 近所 / ヤクザ / 覚醒 / 乖離 / 神経 / ボクシング / 漫才 / 自虐 / 映画 / 講談社 / 現場 / 事故 / 幻想 /
自殺 / 記者会見 / 無計画

北野武、野球を語る
少年 / 懸賞 / 夢 / 好手 / 部活 / 挫折 / 体育会系 / 高校 / 大学 / 観客 / 長嶋 / 伝説 / 復讐 / 野球狂 / 醍醐味 / 尊敬

北野武、新宿を語る
喧騒 / 喫茶店 / 文系 / 同種 / 麻雀 / ナンパ / バイト / 仲間 / 青春

北野武、宗教を語る
罰 / 効力 / 運命 / 重力 / 宇宙 / 幻想 / 理屈 / 理系 / 死 / 神 / 祈願 / 『教祖誕生』 / 修行 / ルール / 教祖 / 孤独 /
俯瞰 / トラウマ / 恋愛

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今日の1冊  孤独 北野武 (著)



孤独 北野武 感想


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最近サブカルもオタクもつまんなくなりましたね。

自称する連中ばかりが多くてゲンナリしてます。
面白い文化って自分で見つけないといけないね。
メジャーもマイナーも関係ないっす。

読んだ本の感想です。(批評ではなくただの感想)
読んだ事がない人向けに書いてるつもり。
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