今日の1冊 「A」シリーズ 森達也 | おにぎりくんの感想部屋

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本願寺月光蟲です。

オウムによる毒ガス攻撃は世代関係なく凄まじいインパクトを日本中に与えたわけです。
誰もが基地外扱い。

オウムは宗教の良いとこどりばかりしていたわけですがいまだに信者がいる。
何といっても漫画的なとこにポイントがありわかりやすい部分があったから「ああなった」気がします。

毒ガス以前にも拉致や殺人等何でもありで、法律よりも自分達を優先してきた。
選挙にまで出るし、広報ビデオはアニメ。
しかも幹部の歌までカセットで発売等、すべてが漫画的。
若いやつにしてみれば面白かったのは当たり前だろう。

毒ガス攻撃のあと日本はパニックになり、日本全国でオウムは何を言っても誰も味方につかない状況。
麻原と対談とかしてた連中はみんな沈黙を決め込んだ。

誰もが差別をしている中、ドキュメントの人がビデオカメラで潜入。
サティアン内部、幹部密着。
しかも広報に対し「童貞ですか?」まで聞く始末である(笑)

だが、この頃誰もがオウム信者の味方はいなかった。
そんな時期に凄い事が起こる。
映像でも本でも証拠が残っているが、オウムが歩いてるだけで職質。
しかも職質を拒否しようとしたら警官が自分から体当たりして逮捕。

これはすごい事だ。

誰もが思考停止でオウムだから何やっても許されると思っている警察の姿が。
幹部の中でも事件の全貌を知らない奴、末端信者もすべて悪という空気が警察すらそういう思考にさせていたのだろう。

これはれっきとしたいじめである。

しかも当時マスコミはサティアン内部に入れなかったが森は入っていく。
しかも周りのマスコミに「どうやって教団の許可をとったの?」という問いの答えが「いや、普通に取材させてと頼んだだけ」という・・・。

誰もが思考停止でマスコミも取材する際「中に入れてくれるわけがない」と思い込んでいたという凄い事実も。
ナンのためのマスコミなのか(笑)

その当時からオウムを追いかけてた森のレポート、面白いです。
ずっと追いかけて、最近3冊目が出ました。

映画は過去2本。
続編ないのかな?

お勧めです。
日本中みんな思考停止してた時の状況がよくわかるという内容。
宗教とか関係なく面白いです。






今日の1冊 「A3」森達也(著)





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最近サブカルもオタクもつまんなくなりましたね。

自称する連中ばかりが多くてゲンナリしてます。
面白い文化って自分で見つけないといけないね。
メジャーもマイナーも関係ないっす。

読んだ本の感想です。(批評ではなくただの感想)
読んだ事がない人向けに書いてるつもり。
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