今日の1冊 無縁社会 NHKスペシャル取材班 (著) | おにぎりくんの感想部屋

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最近サブカルもオタクもつまんなくなりましたね。

自称する連中ばかりが多くてゲンナリしてます。
面白い文化って自分で見つけないといけないね。


読んだ本の感想です。(批評ではなくただの感想)
読んだ事がない人向けに書いてるつもり。

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無縁社会 感想

無縁社会 NHKスペシャル取材班 (著)

結論からいうとお勧めです。

世の中孤独な人が増えている、というより、

年を取るにつれてまわりに人がいなくなっていく。

という事。
男の場合は仕事をやめたら即孤独になるパターン。
そして親戚はおろか子供にまで見捨てられてたりする。

名前もわからない老人の衰弱死などが増えていてその死体を元にnhkの方々がその人の人生を追う。
無縁仏の人もちゃんと名前があり、経歴がある。
が、無縁仏は名無しのまま国によって葬られる。

なんでそんな事になるのかというと、「人に迷惑かけたくない」という理由で孤立してしまうからだ。
そして、独身。奥さんや旦那はかなり前に離婚してたりする。

仕事をやめたまま子供とかとも連絡がとれなくなり、昭和のアパートのような場所に一人暮らし。
大家も高齢だったり、長く住んだからこそ、「アパートの入居するさいの契約書などの紛失」などで身元不明のまま色々な死に方をする老人達。

だが、この本には一人での死に方にもついて老人などへの取材やインタビューも豊富に描かれている。

元々はテレビのドキュメントだったが、放送後の反響まで克明に書かれている。

ツイッターで反響を知るスタッフ達は「将来の自分だ」という書き込みをしてるような人へも取材。
取材すると雇用問題、人間関係の希薄可など様々な問題が浮かんでくる。
ツイッターに独り言を書き込むふりしてても結局は「誰かとからみたい」という欲求。

でもツイッターしてても結局のとこ将来は何も変らないではないか(笑)


人間の人生に確実に歴史アリ、ですが年々増えている身元不明の老人の死体。

自分もあっと言うまに読み終えるお勧めの本です。