誰かの家、もしくは豪華客船の一室。
広くて高価そうなソファやテーブル。
アーティストとして呼ばれた10人弱がバラバラの場所にいて、手持ち無沙汰な様子。
何かを待っている最中?
私は一人がけのソファに深々と座っていた。
声の高い華やかな女性オーナーが、このままでは埒が明かないから、【あの人】を呼んだと嬉しそうに言う。
玄関に出迎えに行った【あの人】もまた、背の高い華やかな女性で、ものすごいオーラを放っていて私は目が釘付けになった。
オーナーの華やいだ声かけ対して、
ぶっきらぼうな不思議な言葉遣いをする人。
日本人ぽいのに瞳が…
ラピスラズリみたいな青色と硬い質感。
透明度のない青の瞳は、普通の人より「濃度が濃い」と感じて怖かった。
この人は人間ではない。
絶対に宇宙人だ!!!
と思った。
【あの人】に誰かを選んでもらうらしい。
テーブルで何かを並べてまじないのようなことを始める。
【あの人】はアーティストたちの目を、氣まぐれな動物みたいに時々じっと見つめる。
私は目が合うと緊張が走って息を止めていた。
テーブルには、私が描いた絵が出しっぱなしになっていた。
なんの変哲もない、星空と地平線の絵。
その星空の左上に、【あの人】はぐるぐると銀河を描き出した。
「原画は生かしたままな。」
と【あの人】はオーナーに伝えてから、呪文のようなものを唱え始めた。
すると、
私の身体がガクンと引っ張られるみたいにテーブルの前にゆき、
「アァァあうるらぁヒヤなあぁ」
と意味不明のうめき声が勝手に出て、右手も勝手に、絵の上にたまごを掴むような形のままダンッと指をつけ、自分の意思で動かない。
強烈な催眠術!?
オーナーと【あの人】が、口々に「やっぱりな」「やっぱりあなたね」と微笑して言う。
勝手に身体が動いて
勝手にうめき声が出た体感があまりにもリアルで。
人間を超えた強烈な催眠術…
というか情報空間操作?
実際に会ったら「この人だ!」と思うくらい、【あの人】は鮮明に覚えていて、ショートボブの茶髪で紺色に白い小花柄のワンピースに黒いピンヒール…という細かい記憶も残っています。
テーブルの上の絵も鮮明に覚えているので、実際に描いてみようと思っています🌌
私、何に選ばれたんだろう笑🎊
余談ですが、中山康直さんにお会いしたときも、私には彼の目がオレンジ色に見えてびっくりしたことがあります。
宇宙人は目の色で見分けられるかも私!笑


