天使が用意したふたつ
ひとつはヘビにあげましょう
地べたを這いずり見上げた空へ
日の光はこんなにも心地よい
叶った夢は
蝶とおしゃべり
もうひとつはうさぎにあげましょう
逃げ回るだけだった大地を楽しむ
滑るように
軽やかに
見えたのは
煌めくような命の営み
植物は
次の葉を
また次の葉を
太陽を求め
もっと上へ
つがいの孔雀が繋ぐのは
次の命
次の世代
すべては光
光が織りなす物語
結晶となるは
見たいと願った
夢の輝き
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キャンバスに
砂と絵の具と水晶と
ぐるぐる混ぜてできた流れが
龍に見えたならば龍に
鳥に見えたならば孔雀に
龍にならないからヘビに
不思議な形はうさぎと天使に
最初からビジョンを決めて描いたのではなく
偶然を形にして創造した作品です。
なので
物語は完全に後付けなんですけどね。
完成してみたら、そんな風にも見えるな、
ということでストーリーを書きました。
だから絵のタイトルも「story」
優雅な龍の姿は登場するヘビやうさぎが望んだ夢。
偶然の形から描いた世界は私が見る夢。
その私が存在する世界もまた意識が織りなす夢の如し。
他の人には他のストーリーに見えるのかな。
他のストーリーが見えたなら、コメント欄に綴ってくださいね。
◎追記◎
作品を片付け中、
「緑を足しなさい」
と言われた氣がしてた足してみたら
落ち着きが出ました!2019.09